演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

免疫細胞BAK療法の新たな展開:癌発症・再発・転移予防効果

演題番号 : P77-16

[筆頭演者]
海老名 卓三郎:1 

1:財団法人仙台微生物研究所

 

【目的】癌治療の標準治療である手術療法、抗癌剤療法、放射線療法は癌の縮小効果をねらった"がんを治そう"という発想のもと行われてきたが,癌細胞も殺すが正常の増殖細胞も殺すため副作用が多発する。又抗癌剤、放射線は使い続けると耐性が出来、延命効果には全然結びついていない。我々は発想を転換しQOLを良好に維持しながら"がんと共生しよう"という発想のもとCD56陽性細胞を中心とした新免疫細胞BAK療法を発明した。今回はテロメラーゼ活性依存的に癌細胞で増殖し、GFP(Green Fluorescent Protein)を発現する改変型アデノウイルスを利用したテロメスキャンにより血中に存在する末梢循環腫瘍細胞(CTC)を検出する方法によりBAK療法が見えない癌を叩くことを見出したので報告する。【方法】患者さんから20 ml末梢血を採血し、リンパ球を分画し,固相化CD3抗体とIL-2で処理し,E(bina)培地を使い培養を開始する。2週間かけてアリス無血清培地で4Lまで培養する。無菌テストに合格したリンパ球にIFN-α(1000 U/ml)を15分間だけ処理し活性化する。活性化したリンパ球(100億個)を200 mlのリンゲル液に入れ,患者さんに点滴静注で1時間かけて戻すBAK療法を確立した。【結果並びに考察】1)高度進行癌患者に対する延命効果:高度進行癌患者(IV期、手術不能III期)のうち血清α1酸性糖蛋白値が96 mg/dl未満の免疫反応性患者307名は52.9ヶ月の延命(BAK療法を開始してからの月数)、抗癌剤投与などで96 mg/dl以上となった免疫抑制患者132名は8.7ヶ月だけの延命となった。更にBAK療法の特徴は抗癌剤と異なり副作用が無く、更に自分のリンパ球だけなので耐性が出来ず、もう10年以上続けている患者が出てきた。2)癌発症・再発・転移予防効果:血管中に流れている末梢循環腫瘍細胞(CTC)、更により転移をおこしやすい上皮・間葉転移(EMT)細胞や抗癌剤に抵抗性の循環幹細胞(CSC)を検出することが出来るテロメスキャンにより見えない癌を検出し、その見えない癌をBAK療法で叩くことが出来ることがわかった。これにより癌の再発転移予防効果を確かめるため術後転移のない進行癌(stage Ⅱ)患者28名全例のBAK療法を開始してから120ヶ月生存と癌発症予防効果を試した健康人6名が全て生存していることを確かめた。すなわち3~6ヶ月に1回ずつBAK療法を行うことは副作用が無く癌の予防効果に優れた世界で初めての癌予防法であることを見出した。

キーワード

臓器別:その他

手法別:免疫療法

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