演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

B期前立腺癌に対するネオアジュバント内分泌療法併用高線量IMRTの長期治療成績

演題番号 : P74-6

[筆頭演者]
溝脇 尚志:1 
[共同演者]
高山 賢二:1,5、則久 佳毅:1,2、井口 治男:1、池田 格:1、神波 大己:3、賀本 敏行:3,4、井上 貴博:3、小川 修:3、平岡 真寛:1

1:京都大学大学院医学研究科放射線腫瘍学画像応用治療学、2:日赤和歌山医療センター放射線科部、3:京都大学大学院医学研究科泌尿器科、4:宮崎大学医学部泌尿器科、5:財団法人先端医療振興財団先端医療センター放射線治療科

 

【背景・目的】中・高リスクB期前立腺癌に対する早期救済ポリシー下でのネオアジュバント内分泌療法(NA-HT)併用強度変調放射線治療(IMRT)の長期成績の検討。
【対象と方法】2002年10月から2006年12月までにIMRTで加療したB期前立腺癌50例。年齢中央値は71歳、iPSA値は4~77ng/ml(中央値:13、平均:18 ng/ml)。D`Amico分類では、中リスク:19例、高リスク:31例であった。全例にNA-HTを併用して局所照射を行った。IMRT終了後は経過観察のみで、救済内分泌療法は原則PSA>4ng/mlで開始した。PSA再発の判定はPhoenix定義、晩期有害事象の評価にはRTOG基準を使用した。累積生存率、有害事象発生率の計算は、放射線治療開始時点を起点にKaplan-Meier法を用いて算出した。
【結果】経過観察期間中央値は95ヶ月(22~161ヶ月)。NA-HT施行期間は3~13ヶ月(中央値:6ヶ月)であり原則CAB療法を行った。投与線量は、原則、高リスクに78Gy/39fr.、中リスクに74Gy/37fr.を投与したが、抗凝固療法施行例等には4または8Gyを減弱したため、78、74、70、66Gyがそれぞれ、22、24、3、1例であった。8年PSA非再発生存率は、83%(95%CI:69~91%)であった。救済内分泌療法は4例に施行され、救済治療開始時のPSA中央値は5.3(4.6~15.4)ng/mlであった。PSA非再発生存率から他病死とPSA bounceによる偽陽性例を除いた実質上の臨床的PSA制御率に当たる8年非救済率は、91%(78%~96%)であった。8年の原病生存率、全生存率は、それぞれ、100%、93%(79%~98%)であった。RTOG定義での2度の8年累積発生頻度は、直腸出血:4.2%、尿路障害:8.4%であった。3度以上の晩期有害事象は認めなかった。
【結論】中・高リスクB期前立腺癌に対するNA-HT併用高線量IMRTは、90%以上の症例に長期制御が得られ、有害事象も軽微であった。また、生存率も良好であり、アジュバント内分泌療法なしの早期救済ポリシー下での経過観察は妥当であると考えられる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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