演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

J-POPS研究におけるヨウ素125密封小線源永久挿入療法後の線源迷入についての検討

演題番号 : P74-4

[筆頭演者]
仲野 正博:1 
[共同演者]
萬 篤憲:2、斉藤 史郎:3、丸尾 伸一郎:4、菊池 隆:4、小島 伸介:4、大橋 俊夫:5、田中 宣道:6、菅原 章友:7、福島 雅典:4、土器屋 卓志:8、山中 英壽:9、J-POP研究会

1:岐阜大学医学部泌尿器科、2:独立行政法人国立病院機構東京医療センター放射線科、3:独立行政法人国立病院機構東京医療センター泌尿器科、4:先端医療振興財団臨床研究情報センター、5:慶應義塾大学医学部放射線科、6:奈良県立医科大学泌尿器科、7:東海大学医学部放射線科、8:財団法人佐々木研究所附属杏雲堂病院放射線科、9:医療法人社団美心会黒沢病院

 

【目的】日本における前立腺癌に対するヨウ素125密封小線源永久挿入療法に関する前向きコホート研究(Japanese-Prostate Cancer Outcome Study by Permanent I-125 Seed Implantation:JPOPS 研究)登録症例における迷入線源の発生頻度、関連因子について検討を行った。【対象】2005年7月1日から2007年6月30日までに登録された2354例中、不適格例を除いた2160例を対象とした。【方法】密封小線源挿入翌日あるいは1~3ヶ月目に胸部レントゲン写真、腹部単純レントゲン写真あるいは腹部CT検査を撮影し、線源迷入の有無を確認した。迷入有りの症例(迷入群)と迷入無しの症例(非迷入群)を比較した。小線源単独療法(単独療法:1640例)と外照射併用療法(併用療法:520例)に分けて検討した。【結果】線源迷入は全症例中21.6%(単独療法22.7%、併用療法:18.3%)に認めた。迷入群の中で1症例あたりの迷入個数の平均は1.6個(1-9個)で、87.8%の症例が2個以内であり、迷入部位は肺49.4%、肺+他部位14.3%、骨盤腔内31.0%、腹部2.1%、その他1.5%であった。単独療法における迷入群は非迷入群に比べて前立腺体積(p=0.0031)、挿入線源数(p<0.0001)が有意に高値となった。V100%及びD90Gyは非迷入群と迷入群との間に有意差は認めなかった(p=0.7436及びp=0.5964)が、V150%及びUD90Gyは迷入群の方が有意に低値であった(p=0.0239及びp=0.0332)。プランニング法に有意な差が認められた (p=0.0003)が、挿入方法による迷入発生率に差は認めなかった(p=0.3558)。症例登録時期を8ヶ月毎の3(前、中、後)期に分けて迷入発生率を比較すると、前期と比較して中及び後期は有意に低値であった(p=0.0211及びp=0.0004)。観察期間中において非迷入群と迷入群との間で有害事象の発生率に差は認めなかった(p=0.3105)。【結語】1-2個の線源迷入であれば治療への影響は少ないと予想するが、迷入部位に対する影響については今後の経過観察が必要である。本検討結果は、今後本邦で小線源療法を受ける患者にとって、有用な情報になると考える。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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