演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

前立腺癌根治的放射線治療後のPSA再発に対する間歇的内分泌療法の検討

演題番号 : P71-9

[筆頭演者]
寺田 直樹:1 
[共同演者]
武田 将司:1、根来 宏光:1、小林 恭:1、杉野 善雄:1、山崎 俊成:1、松井 喜之:1、井上 貴博:1、神波 大己:1、吉村 耕治:1、溝脇 尚志:2、小川 修:1

1:京都大学医学部泌尿器科、2:京都大学医学部放射線治療科

 

【目的】前立腺癌に対する根治的放射線治療後のPSA再発時の救済療法として間歇的内分泌療法の効果を明らかにする。
【方法】当院で1997年4月から2007年12月までに、前立腺癌に対して6か月の内分泌療法を先行し根治的放射線治療を施行した625症例のうち、PSA再発を来し救済内分泌療法を行い解析可能であった106症例に対して後ろ向きに検討を行った。PSA再発の定義はnadir+2.0ng/mlとし、間歇内分泌療法は原則PSA1.0ng/ml以下で中止し、PSA4.0ng/ml以上で再開とした。
【結果】47例で間歇的内分泌療法(抗アンドロゲン剤単独20例、LHRH analog単独13例、併用14例)、59例で持続的内分泌療法(抗アンドロゲン剤単独13例、LHRH analog単独23例、併用23例)が施行されていた。間歇療法群、持続療法群それぞれ、平均年齢 69.4±6.4、70.3±7.2yr(p=0.503)、平均iPSA 68.6±129.4、56.3±90.6ng/ml(p=0.569)、臨床病期B13例/C34例、B13例/C46例(p=0.041)、平均Gleason score 7.8±0.9、7.7±1.0(p=0.915)、平均照射線量 74.9±3.6、73.1±4.6Gy(p=0.314)、内分泌治療開始時平均PSA 6.5±5.0、7.6±0.6ng/ml(p=0.333)、平均観察期間は3135±797日、2875±928日(p=0.915)であった。救済内分泌療法開始後の平均観察期間は間歇療法群で1713±504、持続療法群で1401±981日であり、そのうち間歇療法群における平均休薬期間は758±477日であった。前立腺癌死は間歇療法群で4例、持続療法群で15例に認め、統計学的有意差は認めなかった(p=0.677)。
【結論】前立腺癌への根治的放射線治療後のPSA再発に対する間歇的内分泌療法は、一定の休薬期間を確保しつつ、持続的内分泌療法と比較して有意な死亡率の上昇を認めなかったことから有効な治療法となる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

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