演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

LH-RHアゴニスト製剤使用患者のテストステロン値に関する検討

演題番号 : P71-6

[筆頭演者]
山崎 智也:1 
[共同演者]
津島 知靖:1、藤田 竜二:1、山下 真弘:1

1:独立行政法人国立病院機構岡山医療センター泌尿器科

 

【目的】ホルモン療法を施行している前立腺癌患者において, 血清テストステロン値が無増悪生存期間と相関するため, 血清テストステロン値の経時的測定が重要であることを示唆する報告を散見する。また, 近年では両側精巣摘除術後のテストステロン値の中央値が15ng/dlであり, 去勢レベルのテストステロン値を20ng/dl未満と提唱する報告もある。今回当院におけるLH-RHアゴニスト製剤(リュープリン・ゾラデックス)を使用したPatientにおけるテストステロン値をretrospectiveに検討したので報告する。
【対象と方法】2004年1月~2013年6月までにテストステロン値の経時的測定を施行したリュープリン使用患者37例(年齢中央値 79歳,観察期間, 中央値 56ヶ月), ゾラデックス使用患者19例(年齢中央値 77歳,観察期間, 中央値 75ヶ月)を対象とし, テストステロン値の検討を行った(LH―RH単独および高アンドロゲン剤併用を含む)。検討項目としてはテストステロン値(投与前, 投与1ヶ月, 投与3ヶ月, 投与6ヶ月)及びテストステロン値が20ng/dl未満, 50ng/dl未満であった割合を検討した。
【結果】リュープリン使用患者ではテストステロン値が20ng/dl未満であった割合はぞれぞれ1ヶ月後37例中26例(70%), 3ヶ月後37例中32例(86%), 6ヶ月後37例中32例(86%), 50ng/dl未満であった割合はぞれぞれ1ヶ月後37例中35例(95%), 3ヶ月後37例中37例(100%), 6ヶ月後37例中37例(100%)であった。ゾラデックス使用患者ではテストステロン値が20ng/dl未満であった割合はぞれぞれ1ヶ月後19例中16例(84%), 3ヶ月後19例中14例(74%), 6ヶ月後19例中15例(79%), 50ng/dl未満であった割合はぞれぞれ1ヶ月後19例中19例(100%), 3ヶ月後19例中18例(95%), 6ヶ月後19例中19例(100%)であった。
【結論】リュープリン, ゾラデックス症例ともに去勢レベルを50ng/dlと定義した場合においては十分なテストステロンの下降を認めたが, 20ng/dl未満には満たない症例が存在する可能性が示唆された。今後経時的なテストステロン値の測定をより多くの症例に集積し, 予後との関連を検討していく必要がある。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

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