演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

骨転移を有する前立腺癌患者におけるゾレドロン酸とデノスマブの当院での使用成績

演題番号 : P71-3

[筆頭演者]
田原 秀一:1 
[共同演者]
鴨井 和美:1、大石 正勝:1、山田 恭弘:1、上田 崇:1、藤原 敦子:1、中西 弘之:1、内藤 泰行:1、中村 晃和:1、納谷 佳男:1、本郷 文弥:1、沖原 宏治:1、三木 恒治:1

1:京都府立医科大学附属病院泌尿器科

 

目的および背景
前立腺癌の骨転移症例については骨関連事象(SRE)を予防するためにビスホスホネート製剤であるゾレドロン酸と抗RANKL モノクローナル抗体であるデノスマブが主に使用される。これらの製剤には様々な副作用があるが、その中でも重大な副作用として顎骨壊死(ONJ)がある。今回我々は、骨転移を有する前立腺癌患者におけるゾレドロン酸とデノスマブの当院での使用成績について検討した。
対象と方法
2007年5月から2014年2月までの間に骨転移を有する前立腺癌患者においてゾレドロン酸(4mg静注)あるいはデノスマブ(120mg皮下注)を使用した54例のうち、使用回数が3回以上である46例で検討した。A群:ゾレドロン酸使用症例30例、B群:ゾレドロン酸からデノスマブへ移行した症例7例、C群:デノスマブ使用症例9例の3群でSREの発症率や、顎骨壊死、低カルシウム血症、腎機能障害の副作用の発生率について検討した。
結果
解析した46例の患者背景は年齢中央値が68歳(55-83)、PSA中央値が100ng/ml(14.9-10175)、Gleason scoreの平均が8.2 (6-10)、初診時の骨転移は、有り31例、無し10例、不明5例であった。またCRPC症例が44例含まれていた。SREは全体で11/46(24%)、A群で7/30(23%)、B群で3/7(43%)、C群で1/9(11%)にみられた。顎骨壊死の発生は、全体で6/46(13%)、A群で5/30(17%)、B群1/7(14%)、C群0/9(0%)であった。クレアチニン0.5mg/ml以上の腎機能低下は全体で2/46(4%)、A群で1/30(3%)、B群で1/7(14%)、C群で0/9(0%)にみられた。補正カルシウム値8.5mg/ml以下の低カルシウム血症は全体で4/46(9%)、A群で3/30(10%)、B群で0/7(0%)、C群で1/9(11%)であった。
結論
当院での使用成績はSREについてはゾレドロン酸使用例とデノスマブ使用例で明らかな差を認めなかった。顎骨壊死の発症については使用期間の違いもあり評価はできないが、使用開始から1年以内の発症についてはデノスマブ使用例の方が低かった。低カルシウム血症については重篤なものは認めなかった。腎機能障害については2例認めたが、薬剤中止によりいずれも腎機能の改善がみられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

前へ戻る