演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

初回TKIs治療抵抗性転移性腎細胞癌に対するsecond-line therapyの検討

演題番号 : P67-8

[筆頭演者]
前田 喜寛:1 
[共同演者]
高橋 渡:1、河野 吉昭:1、杉山 豊:1、田上 憲一郎:1、榊田 裕士:1、村上 洋嗣:1、矢津田 旬二:1、鹿瀬島 裕:1、和田 孝浩:2、江藤 正俊:1

1:熊本大学医学部附属病院泌尿器科、2:公立玉名中央病院泌尿器科

 

(目的)
転移性腎細胞癌に対し初回TKIs(sunitinibまたはsorafenib)治療抵抗性のmRCC患者に対し2次治療としてTKIs(sunitinib、axitinib)もしくはmTORIs(everolimus、temsirolimus)を投与した両群で臨床的検討を行った。
(対象・方法)
2008年9月から2013年8月まで熊本大学及び関連施設にて初回TKIs治療抵抗性転移性腎細胞癌に対しTKIs もしくはmTORIsを投与した26例を対象とし両群間で臨床的検討を行った。
(結果)
初回TKIs治療抵抗性転移性腎細胞癌に対しmTORIsもしくはTKIsを投与した26例においてTKIs群14例(sunitinib10例、axitinib4例)、mTORIs群12例(everolimus10例、temsirolimus2例)、年齢の中央値はそれぞれ60歳(44-80)、68歳(38-84)であった。組織型においてはTKIs群では淡明細胞癌9例、嫌色素性腎細胞癌2例、乳頭状腎細胞癌1例、肉腫様腎細胞癌1例、不明1例であり、mTORIs群においては淡明細胞癌11例、乳頭状腎細胞癌1例であった。奏効率においてはTKIs群ではCR0例、PR4例、SD4例、PD6例であり、mTORIs群ではCR0例、PR0例、SD2例、PD6例、不明もしくは評価不能が4例であった。奏功率では両群間で有意差は認められなかった。奏功率の内訳は、sunitinibでCR0例、PR3例、SD2例、PD5例、axitinibでCR0例、PR1例、SD2例、PD1例、everolimusでCR0例、PR0例、SD2例、PD5例、評価不能3例、temsirolimusでCR0例、PR0例、SD0例、PD1例、評価不能1例であった。
TKIs群およびmTORIs群でのPFSの中央値はそれぞれ11カ月、6か月であり両群間において有意差は認められなかった。主な有害事象としてsunitinibでは血小板減少、白血球減少、高血圧、手足症候群、貧血、甲状腺機能低下、axitinibでは高血圧、手足症候群、甲状腺機能低下症、蛋白尿、everolimusでは高血糖、口内炎、疲労、血小板減少、temsirolimusでは口内炎、発疹というようにそれぞれの分子標的薬に特徴的な有害事象が認められた。
(結論)
INTORSECT試験の結果から、sunitinib治療抵抗例の2次治療としてはsorafenib の方がtemsirolimusよりもbetterであると思われるが、TKIs治療抵抗例の2次治療としては、axitinibとeverolimusの質の高いエビデンスは2つあり、どちらがbetterかは現在明確な結論は出ていない。今後各薬剤使用のシークエンスを含め,より有効な治療を行うためには,更なる症例の検討が必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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