演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

転移性腎細胞癌に対するチロシンキナーゼ阻害薬による一次治療と二次治療の臨床効果

演題番号 : P67-4

[筆頭演者]
宮崎 彰:1 
[共同演者]
西川 昌友:1、鄭 裕元:1、古川 順也:1、原田 健一:1、日向 信之:1、村蒔 基次:1、三宅 秀明:1、藤澤 正人:1

1:神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学

 

【目的】転移性腎細胞癌に対するチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)による一次治療と二次治療における臨床効果の関連について検討する.
【方法】当科で一次治療および二次治療として,ともにTKIを投与した51例の転移性腎細胞癌症例を対象に,それぞれの治療の臨床効果およびその関連について評価した.
【結果】年齢の中央値は62歳,性別は男性37例および女性14例であった.MSKCCリスク分類では,Favorable 8例(15.7%),Intermediate 36例(70.6%)およびPoor 7例(13.7%)に分類された.一次治療では20例にsunitinibを,31例にsorafenibを投与し,二次治療ではsunitinib,sorafenibおよびaxitinibを,それぞれ25例,4例および22例に投与した.一次治療でのBest responseはPR 5例(9.8%),SD 32例(62.7%)およびPD14例(27.5%)で,腫瘍縮小効果を20例(39.2%)に認めた.二次治療でのBest responseは,CR 1例(2.0%), PR15例(29.4%),SD 25例(52.9%)およびPD 8例(15.7%)で,腫瘍縮小効果は23例(45.1%)に認められた. 全生存率の中央値は36.7カ月,一次治療および二次治療の無増悪生存期間の中央値はそれぞれ,5.9カ月および6.1カ月であった.一次治療で腫瘍縮小効果を認めた20例のうち二次治療でも腫瘍縮小効果を認めたのは7例(35%)であり,一次治療で腫瘍縮小効果を認めなかった31例では16例(51.6%)に二次治療での腫瘍縮小効果を認めた.
【考察】一次治療および二次治療ともにTKIを投与した転移性腎細胞癌症例の予後は比較的良好であった. 転移性腎細胞癌に対するTKIによる一次治療および二次治療において,それぞれの臨床効果に明らかな相関は認められなかった.

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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