演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

転移性腎細胞がんの治療効果判定における指数関数的腫瘍増加率の有用性

演題番号 : P67-3

[筆頭演者]
安藤 亮介:1 
[共同演者]
飯田 啓太郎:1、恵谷 俊紀:1、内木 拓:1、小林 大地:1、河合 憲康:1、戸澤 啓一:1、郡 健二郎:1

1:名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科

 

【背景・目的】転移性腎細胞がん(mRCC)に対する分子標的薬治療の効果判定には、RECISTガイドラインが広く用いられている。しかし、RECISTガイドラインは、標的病変における長径総和の変化率に基づいて評価されるため、長期間の安定(SD)をめざす分子標的薬治療の効果判定には適さない場合がある。そこで、転移性腎細胞がんの治療効果判定における指数関数的腫瘍増加率(exponential tumor growth rate: ETGR)の有用性を検討した。
【対象・方法】2009年7月から2013年12月に、当院でmRCCに対してスニチニブをファーストライン治療として導入し、その後、逐次治療が必要となった9症例(男性6名、女性3名)を対象とした。スニチニブ導入前、スニチニブ1サイクル導入後、セカンドライン治療前、セカンドライン導入後の4時点でETGRを計算した。ETGRが、治療効果判定、全生存期間(OS)におよぼす影響を解析した。
【結果】対象者の平均年齢は62.9歳、6名において腎摘除術が施行されていた。セカンドライン治療では、エベロリムス(6名)、インライタ(2名)、テムシロリムス(1名)が使用されていた。スニチニブ1サイクル導入後、5名(55.6%)においてETGRの減少を認め、従来のRECISTガイドラインでは、2名がPRと判定され、3名はSDと判定された。スニチニブ1サイクル導入後のETGRが15%以上減少した症例では、有意なOSの延長を認めた。(log-rank test p = 0.01)
【結論】mRCCに対する分子標的薬治療の効果判定において、ETGRはRECISTガイドラインと遜色ないと考えられた。また、mRCCに対してスニチニブをファーストライン治療として導入した場合、1サイクル導入後のETGRは治療効果の予測に有用である。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:化学療法

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