演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当院におけるHER2陽性乳癌症例の検討

演題番号 : P60-6

[筆頭演者]
尾山 佳永子:1 
[共同演者]
太田 尚宏:1、奥田 俊之:1、原 拓央:1

1:富山県厚生農業協同組合連合会高岡病院外科

 

HER2陽性乳癌はかつて予後不良とされてきたが,抗HER2療法により治療成績が改善している.当院におけるHER2陽性乳癌症例の検討を行った.<対象>当院で2004年1月から2012年12月に手術治療(stage IV除く)をおこなった530例中、HER2陽性乳癌の73例(13.8%).HER2検査は2004年から全例に施行し,ハーセプチンは2008年4月から補助療法へ導入,術後症例は2006年までさかのぼり患者が希望した場合に投与した.<結果>観察期間の中央値は61ヶ月(15-117ヶ月).年齢は平均60.1歳(29-84歳).温存手術が27例(37%) ,切除手術が46例(63%).浸潤径は2.6cm(0.1-11,中央 2.2),リンパ節転移は2.3個(0-39,中央0),病期はIが26例(36%),IIが48%35例(48%),IIIが7例(16%).ホルモン陽性が34例(47%),陰性が39例(53%).補助療法にハーセプチンは35例(48%),アンソラサイクリンは33例(45%,23例にハーセプチン逐次併用),タキサンは12例(16%,全例ハーセプチン併用)に投与された.再発は14例で,10-89ヶ月に認め,再発率は2年で8%,5年で18%であった.再発症例は全例になんらかの抗HER2治療が行われた.癌死は5例で,2年生存が99%,5年生存が97% であった.再発例はすべて補助療法にハーセプチン投与が無かった症例で,ハーセプチン補助療法後の再発例はなかった.一方アンソラサイクリンの有無による再発率に有意差は認めなかった.<まとめ>ハーセプチンの補助療法の有効性が示唆された.今後更なる長期予後の観察が望まれる.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:集学的治療

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