演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

アブラキサン+ハーセプチン無効例にタイケルブ+ゼローダが著効した進行乳癌の1例

演題番号 : P60-1

[筆頭演者]
木村 正幸:1 
[共同演者]
福長 徹:1、菅本 祐司:1、佐塚 哲太郎:1、竹下 修由:1、曾田 直弘:1、田崎 健太郎:1、宮澤 幸正:2、松原 久裕:2

1:沼津市立病院外科、2:千葉大学大学院先端応用外科

 

症例は60歳代女性 主訴:乳房腫瘤、出血、悪臭、疼痛 既往歴:特記すべきことなし 現病歴:1年前より左乳房の腫瘤に気付いていたが放置した。3ヶ月前より滲出、出血、悪臭、疼痛が出現し、状態が悪化したため当科初診となった。左乳房には12cmを越える巨大な腫瘤を認め、著明な皮膚潰瘍を認め、左腋窩に5cmを越えるリンパ節を触知した。CTにて両側肺転移、肝転移、多発骨転移と診断した(T4cN2M1b)。病理組織学検索では組織型は乳頭腺管癌、乳癌のサブタイプはER-、PGR-、HER2score3、Ki-67 labeling index 50%でHER2タイプと診断された。臨床経過:進行乳癌、化学療法の適応と診断し、EC(90/600)を開始した。4サイクル施行し腫瘍は10cmまで縮小し、肺肝転移の縮小を認めた。ECに続きアブラキサン+ハーセプチン療法を行ったが腫瘤の縮小は認めず、5サイクル終了で腫瘍の再増大よりPDと診断した。PD診断時に撮影したCTでは肝、肺転移の増悪と、新たに脳ponsに6mmの造影効果のある腫瘤が認められ脳転移と診断した。脳転移に対してはγナイフ療法を行い、化学療法をタイケルブ+ゼローダ療法に変更した。治療後3ヶ月で原発巣は5cmに縮小し、肺転移の縮小を認め肝転移は消失した。CT上PRと診断した。画像診断上PRを4ヶ月継続中である。脳転移もγナイフで消失し新たな病変の出現を認めていない。本症例は巨大な乳癌原発巣がタイケルブ+ゼローダ療法で短期間に平坦化しQOLの著明な改善が認められた著効例と考える。当科ではタイケルブ+ゼローダ療法を本症例を加え7例に対して施行したので当科における他の6例についても若干の検討を加え報告する。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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