演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

残膵全摘術症例の検討

演題番号 : P58-6

[筆頭演者]
岡本 光順:1 
[共同演者]
小山 勇:1、合川 公康:1、岡田 克也:1、渡邉 幸博:1、原 聖佳:1、宮澤 光男:1、山口 浩:2、清水 道生:2

1:埼玉医科大学国際医療センタ-消化器外科、2:埼玉医科大学国際医療センター病理診断科

 

【背景・目的】胆膵領域の悪性腫瘍に対する初回根治的膵切除後再発に対する治療は通常化学療法が選択されることが多い。しかし残膵に限局した再発例に対しては残膵切除が検討されることもある。我々はこれまで胆膵悪性腫瘍の術後残膵再発例に対して、再膵切除(残膵切除)を実施した症例を経験してきた。今回これらの残膵全適例について検討し、その治療選択の妥当性について検証することを目的とした。
【対象と方法】原発性胆膵悪性腫瘍に対する根治手術が施行された後に、残膵に限局して発生した残膵腫瘍に対して残膵全摘術を実施した6例を対象とした。検討項目は患者年齢、性別、初回手術から再手術までの期間、術式、病理結果、術後在院日数、術後膵機能(血糖コントロール、脂肪肝評価)、再手術後の予後(無再発生存期間、全生存期間)など、とした。
【結果】平均年齢73.0±2.2歳、男女比4:2、初回手術から再切除までの期間1303±499日間、初回術式は(幽門輪温存)膵頭十二指腸切除術5例、膵体尾部切除術2例、初回手術時組織学的診断は通常型膵管癌2例、膵管内乳頭粘液腺癌(混合型)2例(浸潤癌1例、非浸潤癌1例)、下部胆管癌1例、十二指腸乳頭部癌1例であった。残膵全摘後平均在院日数は14.8±4.8日、術後血糖はいずれもインスリンでコントロールが行われ、膵外分泌能低下に伴うと考えられる脂肪肝は1例に認めたがその他には認めなかった。再切除(残膵全摘)後の予後は、通常型膵癌の残膵全摘術の1例が1年後に肝転移を来たし再手術後421日目に死亡した。残りの5例は残膵切除術後平均510.6±273日間、無再発生存中である。
【結論】初回根治的膵切除後の残膵再発においては、残膵全摘を行うことによって長期予後が見込める症例がある。近年は膵全摘後の膵機能コントロールが以前と比べて良好になってきており、残膵に限局した再発の際、他病変がない場合は残膵全摘を選択することも妥当であると考えられた。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:手術療法

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