演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

進行再発大腸癌に対する3次治療以降の化学療法におけるPanitumumabの有用性について

演題番号 : P51-3

[筆頭演者]
高橋 秀奈:1 
[共同演者]
鶴田 雅士:1、長谷川 博俊:1、石井 良幸:1、岡林 剛史:1、清島 亮:1、松井 信平:1、山田 暢:1、近藤 崇之:1、島田 岳洋:1、松田 睦史:1、矢作 雅史:1、吉川 祐輔:1、北川 雄光:1

1:慶應義塾大学病院外科

 

【背景】進行再発大腸癌における化学療法において,Panitumumabは,一次治療から使用可能な分子標的薬として大腸癌治療ガイドラインでも推奨されている。しかし、本邦においては歴史的にも遅れて認可された影響から、進行再発大腸癌に対し姑息的にPanitumumabが投与される傾向にあり、そのため不十分な治療効果や特有な皮膚症状から投与に慎重さが求められる.そこで今回われわれは,当院での治療成績をもとに進行再発大腸癌に対する3次治療以降の化学療法におけるPanitumumabの有効性および安全性について検討した.
【対象と方法】2011年1月~2014年3月の期間に切除不能進行再発大腸癌に対して当科にて3次治療以降の化学療法にPanitumumabが使用された8症例を対象にその治療成績と安全性について検討した.
【結果】平均年齢は64.6±11.8歳、男性4名、女性4名であった.主病巣の局在としては結腸6例,直腸2例であった.8例で原発巣切除が施行されていた.遠隔転移巣としては肝転移2例,肺転移1例,同時肝・肺転移3例,肝転移・腹膜播種1例,肝・肺・リンパ節転移が1例であった.治療レジメンとしては、Panitumumab単独3例,CPT-11との併用が2例,FOLFIRIとの併用が2例,FOLFOXとの併用が1例であった.Panitumumab投与回数の中央値は8回(1-30回),初回治療効果判定における病勢制御率(PR+SD)は8例(62.5%)であった.また,無増悪生存期間の中央値は2.8か月であった. 4例(50%)に特有のざ瘡や爪周囲炎といった特有の皮膚症状を認めたが,抗菌薬の内服や軟膏によりコントロール可能であった.副作用による投与中止症例はなく,入院を要する重篤な副作用も認めなかった.
【結語】当科における治療成績では,比較的高い病勢制御率および許容される安全性から,進行再発大腸癌に対する3次以降の化学療法においてPanitumumabが有用であることが確認された.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:分子標的治療

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