演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当科における進行大腸癌集学的治療におけるセツキシマブの位置づけ

演題番号 : P51-1

[筆頭演者]
金城 達也:1 
[共同演者]
佐村 博範:1、伊禮 靖苗:1、西巻 正:1

1:琉球大学第1外科

 

(はじめに)切除不能・再発進行大腸癌に対する分子標的治療薬を併用した化学療法は,大腸癌の治療成績向上に大きく貢献している.セツキシマブはこれまでに報告された臨床試験においてPFSおよびOSの延長に対する有効性が示されている.当科では進行大腸癌症例においても切除境界領域症例をはじめ,切除不能症例に対してもConversion therapyを念頭に積極的に化学療法を施行しており,またConversion therapy不能であった症例においても4次治療以降も集学的治療が継続できるよう計画し,積極的に化学療法を施行している.今回,当科における切除不能・再発大腸癌に対するセツキシマブの使用経験を通して,セツキシマブ併用化学療法の位置づけについて検討した.(対象・方法)2008~2012年に当科で化学療法施行した切除不能・再発進行大腸癌 159例 のうち,セツキシマブを使用した22例 .評価項目は治療効果(RR,OS,RECIST v1.1)および有害事象(CTCAE v4.0).(結果)年齢中央値54.5歳(27-71歳),男女比は14:8.結腸癌 : 直腸癌 12例:10例 であった.再発/転移臓器は肝12例,肺12例,リンパ節8例,腹膜播種4例,局所再発3例,骨転移3例であった.再発/転移臓器数は1臓器6例,2臓器11例, 3臓器以上4例であった.1次治療8例,2次治療7例,3次治療7例,4次治療以降2例であった.有害事象はall gradeで悪心,嘔吐11例(50%),倦怠感10例(45.4%),下痢8 例(36.6%), 間質性肺炎1 (4.5%),皮疹16 (72.2%),爪周囲炎8 (36.3%),白血球減少3 (13.6%),好中球減少2 (9%)であった.治療効果については各治療ラインにおけるRR,DCRはそれぞれ1次治療25%,75%,2次治療17%,80%,3次治療17%,80%,4次治療以降0%,50%であった.Conversion症例は以下の1例であった.stageIIIb直腸癌Rb症例で超低位前方術(D3)施行し,術後補助化学療法(mFOLFOX6)を施行した.術後3年目に肝転移,傍大動脈リンパ節転移を認め、FOLFIRI+Pmab施行。Grade3皮疹を認めたため,FOLFIRI+セツキシマブにレジメン変更し,20コース施行した.肝転移および傍大動脈リンパ節転移はともに著明に縮小を認め,肝尾状葉切除,傍大動脈リンパ節切除術施行.肝転移巣に癌細胞認めずpCRで,リンパ節の組織学的治療効果はGrade2であった.(まとめ)Conversionは少ないが、セツキシマブは病勢コントロールに有用であると考えられた.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:分子標的治療

前へ戻る