演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

胃癌術後合併症発生のリスク評価におけるE-PASSスコアの有用性

演題番号 : P5-9

[筆頭演者]
松木 淳:1 
[共同演者]
梨本 篤:1、薮崎 裕:1、會澤 雅樹:1、中川 悟:1、丸山 聡:1、野村 達也:1、瀧井 康公:1、土屋 嘉昭:1

1:新潟県立がんセンター新潟病院消化器外科

 

【背景.目的】近年,胃癌手術においても高齢者や併存疾患を持った症例の割合が増加している.当科では2013年より Estimation of physiologic ability and surgical stress (E-PASS) scoring systemを用いて術前リスクスコア(PRS)を算出し、周術期リスク管理、Informed consentに活用している。今回その有用性を検討した.【対象と方法】対象は2013年4月-2014年1月に当科で胃癌に対して胃切除術を施行した150例(多重癌を除く)で,男性97例、女性53例。胃切除術式は幽門側胃切除が92例、幽門保存胃切除が12例、全摘が38例(PST2例含む)、噴門側胃切除が6例、局所切除が2例。年齢、重症心疾患、重症肺疾患、糖尿病、Performance Status (PS)、ASAの6つの因子からPRSを算出し、合併症との関連性を調査した。【結果】年齢中央値66歳(28-92)、重症心疾患1例(0.7%)、重症肺疾患1例(0.7%)、糖尿病8例(5.3%)、PS0/1/2が114/32/4例、ASA1/2/3が62/87/1例で、PRSは中央値0.282(0.129-0.787)であった。Clavien-Dindo分類GradeII以上の合併症は25例(16.7%)で、肺炎が9例、縫合不全が5例、吻合部狭窄が4例、膵炎が2例、創感染1例、腸炎1例、肺水腫1例、麻痺性イレウス1例、アナフィラキシーショック1例、不穏1例(重複有り)であった。術後入院期間の中央値は11日(8-82日)で、合併症により18例が術後入院期間(クリニカルパス11日)を延長した。PRSと術後合併症の有無の関係をみると、PRS<0.5では20/137(14.6%)、PRS≧0.5では5/13(38.5%)であった(p=0.0274)。【結語】E-PASSは胃癌術後の合併症発生を予測する上で有用である。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:手術療法

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