演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当科における胃癌切除例の治療成績

演題番号 : P5-3

[筆頭演者]
長濱 正吉:1 
[共同演者]
小野 亮子:1、宮国 孝男:1、宮里 浩:1、友利 寛文:1

1:地方独立行政法人那覇市立病院外科

 

【はじめに】人口の高齢化に伴って65歳以上の外科治療例の割合は増加している.今回私達は当科で施行した胃癌外科治療成績から85歳以上の超高齢者に対する外科治療の要否について検討した.【期間と対象症例】2008年から2012年までに当科において外科治療を行った胃癌患者111例(男女比78:33)を対象とした.64歳以下の44例(以下,若年群・男女比32:12),65歳から84歳までの60例(以下,高齢群・男女比42:18),85歳以上の7例(以下,超高齢群・同4:3)の3群に分け外科治療成績を検討した.【結果】術式((残胃を含む)胃全摘術・幽門側胃切除・噴門側胃切除・幽門輪温存胃切除・その他)では若年群・高齢群・超高齢群の順に15/23/1/1/4・16/34/5/3/2・4/3/0/0/0で幽門側胃切除がほぼ半数(54%)を占めた.再建(B-I・B-II・R-Y(胃空腸バイパスを含む)・食道残胃吻合・その他)は,8/1/32/1/2,21/2/30/6/1・1/0/6/0/0で全群においてR-Yが多かった.郭清(D2・D1+・D1・なし)は25/9/7/3・26/16/16/0・5/0/1/1と全群でD2が多かった.最終進行度(IA/IB/IIA/IIB/IIIA/IIIB/IIIC/Ⅳ)は14/7/2/7/4/2/4/4・26/8/2/6/6/6/4/2・2/0/1/0/1/1/2/0で若年群と高齢群に早期例(IA)が多かった.組織型(高分化・中分化・低分化・印環細胞)は3/17/14/10・6/23/21/10・0/3/2/2であった.術後合併症発症率は31.8%・36.6%・42.8%と加齢順に高率であった.R0率は88.6%・83.3%・57.1%と加齢順に低率であった.術後食事再開日(中央値)は3群とも4日であった.術後在院日数(中央値)は14/15.5/15日でほぼ同等であった.術後補助化学療法の施行率は27%・21%・14%であった.術後成績としてはバイパス術施行1例で術死を認めた.【まとめ】85歳以上の超高齢者で進行胃癌が多い傾向であった.胃癌切除可能例は術死がなく比較的安全であり,超高齢者であっても十分なICのもと胃癌の切除を考慮していいと思われた.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:手術療法

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