演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

進行性腎細胞癌に対するアキシチニブの使用成績

演題番号 : P28-5

[筆頭演者]
土谷 順彦:1 
[共同演者]
成田 伸太郎:1、井上 高光:1、齋藤 満:1、秋濱 晋:1、沼倉 一幸:1、鶴田 大:1、鈴木 直子:1、佐藤 滋:1、羽渕 友則:1、下田 直威:2、堀川 洋平:2、松尾 重樹:3、石田 俊哉:3

1:秋田大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学講座、2:日本赤十字社秋田赤十字病院泌尿器科、3:市立秋田総合病院泌尿器科

 

【目的】アキシチニブは進行性腎細胞癌治療薬として2012年に承認された国内で5番目にあたる分子標的薬である。我々は県内の関連施設におけるアキシチニブの初期使用成績を検討した。【方法】県内の関連施設において、2008年8月から2014年2月までにアキシチニブが使用された進行性腎細胞癌44例を対象として検討した。【成績】対象は男性33例、女性11例、年齢中央値は67.5歳(25-78歳)であった。治療lineは1st(治験)4例、2nd 25例、3rd 7例、4th 6例、5th 2例であった。全体の抗腫瘍効果はPR 33%、SD 49%、PD 12%で、無増悪生存期間の中央値は9.2か月、生存期間は中央値に達しなかった。治療line別の検討では、PFSの中央値は2nd line 19.9か月に対して、3rd line 7.2か月、4th line と5th lineいずれも5か月と短かった。また、増量可能であった9例(20.5%)の内訳は14mg 4例、16mg 1例、20mg 4例で、20mgまで増量可能であった4例中2例は6か月以上同量で継続可能であった。一方、減量は25例(56.8%)に対して行われ、8mg 、6mg 、4mg、2mgまで減量した症例はそれぞれ 1例、15例、8例、1例であった。有害事象により減量または中止した症例は28例で、その原因は疲労7例、下痢6例、蛋白尿5例、腎機能低下2例、破壊性甲状腺炎2例などであった。最も多い有害事象である尿蛋白は、開始後12週時点で1+、2+、3+がそれぞれ50.9%、24.7%、12.0%、24週時点で54.0%、49.0%、25.1%に認められ、治療期間とともに増加した。【結論】アキシチニブは長期に治療継続可能な症例が多く、実臨床においても良好な治療成績が得られた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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