演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

KGOG基準をもちいた子宮体癌低リスク群におけるリンパ節転移とその予後

演題番号 : P24-3

[筆頭演者]
山本 阿紀子:1 
[共同演者]
的田 眞紀:1、岡本 三四郎:1、近藤 英司:1、尾松 公平:1、加藤 一喜:1、馬屋原 健司:1、竹島 信宏:1

1:公益財団法人がん研究会がん研有明病院婦人科

 

目的
子宮体癌における骨盤および傍大動脈リンパ節郭清は、正確な進行期決定のために必要な手技であり、国内外のガイドラインでは系統的リンパ節郭清が標準術式とされてきた。しかし一方で、日常診療においてリンパ節転移率が低いと推測される症例に対しては、郭清を省略することもしばしば経験する。近年KGOGより、子宮体癌におけるリンパ節転移低リスク群の新たな基準が提唱された。そこで、当院における子宮体癌症例を後方視的に解析を行い、リンパ節転移の有無とその予後について検討を加えた。
方法
2005年から2013年までに当院にて初回治療を開始した症例のうち、系統的リンパ節郭清を施行した895例を対象とした。全症例中KGOGの基準(生検にて類内膜腺癌、MRI上筋層浸潤1/2以下、腫大リンパ節なし、腫瘍の子宮外進展なし、CA125値35U/ml未満)のすべてを満たしたのは439例(49.1%)であった。439例の最終診断はFIGO分類IA期349例、IB期33例、II期34例、III期23例、IV期0例であり、組織型は類内膜腺癌394例、漿液性腺癌10例、癌肉腫9例、混合癌25例、明細胞腺癌1例であった。リンパ節転移を認めたのは全体での136例(15.2%)に対し、低リスク群では12例(2.7%)であり、再発は全体での82例(9.2%)に対し低リスク群では20例(4.6%)であった。低リスク群における初回再発部位としては膣断端が最多の9例で、次いで後腹膜リンパ節6例、腹膜播種3例、脳、肺がそれぞれ1例であった。
結論
KGOG基準を用いた低リスク群におけるリンパ節転移率2.7%と、これまでの報告と同等であり、この基準の有用性と再現性を示すことができた。しかしリンパ節へ再発する症例も見られたことから、郭清を省略する症例の選択には更なる検討が必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:疫学・予防

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