演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

子宮頚部円錐切除術での断端陽性CIN3症例の臨床経過

演題番号 : P24-1

[筆頭演者]
上野 大樹:1 
[共同演者]
岩﨑 慶大:1、藪下 廣光:1、松下 宏:1、若槻 明彦:1

1:愛知医科大学医学部産婦人科

 

【目的】
高周波メスを用いた子宮頚部円錐切除断端の病理評価は熱損傷を伴うために困難なことがある。今回、高周波メスを用いた子宮頚部円錐切除術での断端陽性症例の臨床経過とその転帰を検討した。
【方法】
CIN3の診断でコルポスコープ下に腟側切除範囲を決定し、高周波ニードル電極を用いて子宮頚部円錐切除術を実施した221例のうち切除断端陽性と判定した87例を対象とした。今回は、CIN1以上の所見が断端部に近接しているものも含めて断端陽性とした。また、術後2カ月以内の組織診でCIN1以上の所見があった場合を残存とし、術直後の細胞診で異常を認めなかったが経過観察中の組織診でCIN1以上の所見があった場合を再発とした。
【成績】
1) 陽性部位は、頸管側が17例(19%)、腟側が51例(59%)、両側が19例(22%)と腟側が多く、陽性断端組織所見は、CIN1が4例(4%)、CIN2が8例(9%)、CIN3が75例(86%)とCIN3が多かった。2) 残存は11例(13%)あり、組織所見はCIN1が3例、CIN2が6例、CIN3が2例であった。CIN3の2例には子宮全摘術が行われ、7例は4か月以内に自然消失し再発もせず、存続するのはCIN2の2例のみであった。3) 再発は11例(13%)あり、再発組織所見は、CIN1が7例、CIN2が3例、CIN3が1例とCIN1が多く、陽性部位別の再発率には差がなかった。CIN3の1例には子宮全摘術が行われ、5例はCIN2以下で6か月以上存続したが、5例は19か月以内に自然消失した。
【結論】
高周波メスを用いた子宮頚部円錐切除術断端陽性症例では、残存を認めても半数以上は自然消失すること、術後に再発してもほとんどはCIN2以下で、その半数が自然消失することより、経過観察しうると考えられた。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:手術療法

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