演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

精巣原発のカルチノイドの1例

演題番号 : P16-7

[筆頭演者]
柳 雅人:1 
[共同演者]
木村 剛:2、佐野 雅之:1、河野 弘圭:2、鈴木 康友:2、濱﨑 務:2、近藤 幸尋:2

1:博慈会記念総合病院泌尿器科、2:日本医科大学付属病院泌尿器科

 

カルチノイド腫瘍は消化管や気管に発生することが多く精巣原発は稀である。今回われわれは精巣原発のカルチノイド腫瘍の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
 患者は16歳,男性で2013年11月に右陰嚢の腫脹を自覚しその後増大傾向のため当科を受診した。右陰嚢部に弾性で硬い腫瘤が触知され超音波検査およびMRIで径約2cmの充実性腫瘤を認めたため、右精巣腫瘍の診断で右高位精巣摘除術を施行された。なお術前の腫瘍マーカーはAFP, β-HCG, LDHともに正常範囲内であり、胸部および腹部CTで転移は認めなかった。病理組織診断はCarcinoid tumor (Neuroendocrine tumor : NET G1) 、pT2、v1、クロモグラニンA陽性、シナプトフィジン陽性、Ki67 3%であった。術後に上部および下部消化管内視鏡検査を行い病変は認められなかった。術後3ヶ月の時点で再発、転移は認めていない。
 カルチノイド腫瘍は1907年にOberndorferに命名された組織学的には癌に類似するが経過良好なKultchisky細胞由来の腫瘍のことで近年では神経内分泌腫瘍とされている。好発する原発臓器は消化管および気管であり精巣原発は稀で本邦では自検例で27例目の報告となる。過去には初診時に他臓器転移を認めた症例、術後に他臓器転移を認めた症例の報告ある。また径3cmの右精巣カルチノイドに対し高位精巣摘除術後7年目にリンパ節転移による遅発性再発を来した症例が報告されている。
 本症例においても長期間の経過観察が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:病理

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