演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

播種状に浸潤する膵神経内分泌腫瘍にeverolimusを使用した1例

演題番号 : P16-2

[筆頭演者]
久保 敦司:1 
[共同演者]
石田 悦嗣:1、吉田 司:1、清輔 良江:1、松枝 和宏:1、山本 博:1

1:財団法人倉敷中央病院消化器内科

 

【はじめに】膵神経内分泌腫瘍(P-NET)は一般的に境界明瞭な多血性の腫瘍として描出され、昨今乏血性の病変の報告はあるが、膵管癌のように直接浸潤や播種を認めた報告は少ない。今回我々は原発部位より腹側に播種状に広がるP-NETの1例を経験したので報告する。【症例】58歳男性【主訴】背部痛【現病歴】2012年12月背部痛を自覚して当科を受診。膵腫瘤が疑われたことから精査目的に入院となった【既往歴】非機能性下垂体線腫、高血圧【画像所見】腹部造影CTにて膵体部に6cm大の境界不明瞭な乏血性腫瘍を認め、腫瘍は腹側に播種状に浸潤していた。膵管癌を疑い、EUS-FNAを施行。免疫染色にてsynaptophysin、chromogranin陽性、Ki-67 index 15.7%であり、P-NET grade2と診断。everolimus 10mg/dayを開始3ヵ月後に腫瘍は著明に縮小し、副作用は容認できる程度であった(間質性肺炎(grade1)、手足症候群(grade2)、高血糖(grade2))。投与開始5ヶ月後より倦怠感と体重減少を認め、6ヵ月後のCTでは腫瘍の著明な浸潤と腹水を認めPDとなった。その後腫瘍の進行は激しく、約1ヵ月後に死亡した。【結語】播種状の浸潤を伴うP-NETは稀であり、短期的ではあるがeverolimusの治療効果を認めた。非常に稀な進展形態をしたP-NETを経験したので報告する。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:化学療法

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