演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

Imatinib mesilate投与にて長期生存が得られている再発十二指腸GISTの1例

演題番号 : P15-9

[筆頭演者]
内藤 稔:1 
[共同演者]
太田 徹哉:1、秋山 一郎:1、藤原 拓造:1

1:独立行政法人国立病院機構岡山医療センター外科

 

我々は、Glivec投与により興味ある経過をたどり長期生存が得られている再発十二指腸GISTの1例を経験したので報告する。
症例は、66歳男性。平成15年6月頃から腹部膨満感を自覚。近医受診し十二指腸水平脚発生のGISTの診断を受け長径30cm大の腫瘍切除と十二指腸・横行結腸部分切除を受けた。病理組織では、Duodenum Malignant gastrointestinal stromal tumor(GIST)の診断でKit陽性。免疫染色にてCD34(focally+),CD117(c-kit)(focally+),α-SMA(focally+)であった。経過観察中平成16年12月多発肝転移と腹膜播種を認め、Glivec 400mg/dayの投与を開始した。その後約2ヶ月で腹膜播種巣は消失し肝転移ものう胞化したためCRと判定した。以後も大きな副作用無く平成24年2月まで7年3ヶ月間内服したが再発なし。その後認知症状が出始め、しばらく内服及び通院は中断されていた。平成25年8月(投与中止後1年6ヶ月経過)腹部膨満と全身の浮腫で来院。CT検査にて多発肝転移と腹膜播種を認め再発と診断した。肺転移は認めず。腸閉塞症状は認めなかったためGlivec内服を再開した。内服再開後2ヵ月後には腫瘍は著明に縮小し、治療開始から10年2ヶ月たち良好に経過している。
高齢で認知症状が出始め定期内服が難しくなったため投薬を自分で中断していた症例であるが、家族の協力で内服再開後著明な改善が得られた。Glivec投与期間や中止など興味ある経過をたどったので報告する。

キーワード

臓器別:GIST(消化管間質腫瘍)

手法別:分子標的治療

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