演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

Imatinib減量投与(50mg)により、長期cPRを維持可能な直腸原発GISTの1例(第2報)

演題番号 : P15-3

[筆頭演者]
田澤 賢一:1 
[共同演者]
関根 慎一:1,2、土屋 康紀:1、山岸 文範:1、塚田 一博:2

1:厚生連糸魚川総合病院外科、2:富山大学大学院医学薬学研究部消化器・腫瘍・総合外科

 

症例:83歳、男性。既往歴:高血圧症、慢性心不全(心房細動、僧帽弁狭窄、閉鎖不全症、ワーファリン内服中)。2007年7月、骨盤腫瘍(直腸RbRa領域前壁のSMT、7.0x7.2x6.7cm大、生検未施行)の切除目的に外科紹介も、全身状態不良で全身麻酔施行不可と判定、根治切除を行わず、経過観察となった。その10カ月後、心不全で入院、同時に同腫瘍による直腸狭窄を認め、全身麻酔下にS状結腸人工肛門造設術(二孔式)を施行、以後、定期的に画像検査でフォローとなった。術後3年2カ月で肛門部より下血、肛門指診で直腸腫瘍が粘膜面で自壊、出血、Hbは7.1へ低下、外科入院、ワーファリン中止、MAP2単位x3日施行、Hbは9.8へ回復した。腹部CT上、同腫瘍は10.2x9.8x9.7cmと増大、CF検査でRbに潰瘍面を認めるSMTを認め、口側腸管は完全閉塞、同潰瘍部より生検、病理組織学的に紡錘型の異型細胞増殖を認め、Mitosis不明瞭、免疫組織化学的にCD117(++)、CD34(++)、High risk group直腸原発GISTと診断、同時にExon11の異常も指摘された。PS2-3、高齢、心不全の理由で、Imatinib減量投与(100mg/日)開始、投与後3週間でGrade3の搔痒感(+)の全身性湿疹出現、投与量を50mg/日に減量した。以後、副作用なく内服継続、投与後4カ月目の腹部CTで8.3x5.6x3.1cmと縮小(縮小率19%)、以後、3年間継続内服、腹部CTで7.1x4.3x4.1cm(石灰化+、縮小率30%)とcPRを維持した。PS1とQOLも良好、血中Imatinibトラフ値は253ng/ml。切除不能GISTに対するImatinib減量投与による治療効果に関して、エビデンスは乏しく、実臨床では推奨されない。文献的考察を含め、報告する。

キーワード

臓器別:GIST(消化管間質腫瘍)

手法別:分子標的治療

前へ戻る