演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

GIST再発症例の検討

演題番号 : P15-2

[筆頭演者]
萩原 優美子:1 
[共同演者]
小川 博臣:1、五十嵐 隆通:1、塚越 浩志:1、平井 圭太郎:1、高橋 憲史:1、山崎 穂高:1、田中 和美:1、高橋 研吾:1、吉成 大介:1、須納瀬 豊:1、竹吉 泉:1

1:群馬大学医学部附属病院臓器病態外科

 

【背景と目的】 GISTの最も有効な治療法は完全切除であり、原発GISTに対する治療の第一選択は外科切除である.しかし、外科切除のみでは病勢をコントロールできない症例があるのも事実であり、再発症例に対して積極的治療を行うことがGISTの治療成績向上には重要である.本邦でイマチニブが保険適応になったのは2003年7月からであり、2008年にGIST診療ガイドラインが本邦で出版されてからは、再発症例に対する治療の原則はイマチニブの投与となっている。われわれが経験した再発GIST症例を臨床病理学的に検討し、治療法について検討した。
【対象と方法】1998年以降、教室で切除したGISTで再発をおこした症例、あるいは他院で切除後再発し教室で治療したGIST症例を対象とした。年齢、性別、原発部位、手術方法、悪性度、再発形式および再発までの期間について検討し、さらに再発後の治療方法、再再発後または耐性後の治療および予後についても検討した。
【結果】男性3例女性4例の7例で、平均年齢は61.9歳であった。原発は胃:1例、十二指腸:1例、小腸:4例、直腸1例であった。リスク分類では中間:2例、中間~高:2例、高:3例で、1例は肝とリンパ節に再発していたが、他の6例は全て肝再発であった。再発までの期間は14-77ヶ月であった。再発後最初の治療として切除を行ったのは3例で、この内2例はイマチニブが認可される前後に肝切除を行った。また1例は術後補助療法を行おうとしてイマチニブの服用を試みた際に浮腫や倦怠感が強く服用できなかったため再発後は切除を行った。他の4例はイマチニブを投与した。7例中5例が再再発または耐性になった。(イマチニブ投与した4例中3例は耐性になり、1例はスニチニブに変更し2例は局所耐性部を切除しイマチニブを継続した。)肝再発を切除し、肺に再再発をした1例を再発後62カ月(イマチニブ投与後33カ月、原発巣切除後94カ月)とイマチニブ耐性後スニチニブを投与した1例を再発後92カ月で失っているが、他の5例は生存中である。
【結語】GIST再発ではイマチニブ投与が第一選択であるが、耐性になった場合、全身性の場合はスニチニブ投与、局所性では切除後イマチニブを継続投与するのがよい。

キーワード

臓器別:GIST(消化管間質腫瘍)

手法別:集学的治療

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