演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当院におけるGIST症例の検討

演題番号 : P15-1

[筆頭演者]
岡田 智美:1 
[共同演者]
小島 宏:1、山田 知弘:1、廣田 政志:1、松井 隆則:1、藤光 康信:1、中西 速夫:2

1:愛知県がんセンター愛知病院消化器外科、2:愛知県がんセンター愛知病院病理部

 

【はじめに】近年Gastrointestinal storomal tumor(以下GIST)の分野において、原因遺伝子が同定されimatinibをはじめとする分子標的薬が使用可能となるなど、疾患概念、診断、治療において劇的な進歩がみられた。そこで当院における過去のGIST症例の臨床的特徴を現在の知見をふまえて検討した。
【方法】2014年1月から2014年1月に当科にて手術した症例のうち、術後の病理診断にてGISTと診断された症例をretrospectiveに検討した。
【結果】初発は21例、再発手術は1例で、初発例のうち他疾患に対する手術で偶然GISTが発見された症例は11例であった。原発巣は胃が最多で19例、胃以外は空腸2例であった。再発手術の1例は腹膜播種病変を切除するものであった。初発GISTを切除する目的で行われた手術は11例で、そのうち腹腔鏡下手術は2例、9例は開腹手術であった。すべての手術で肉眼的に治癒切除が行われた。初発例においてModified-Fletcher分類によるリスク分類を適用したところ、高リスクは4例、中リスクは3例、低リスクは4例、超低リスクは10例であった。高リスクの1例で術後補助化学療法としてimatinibの投与が行われた。GISTの再発は1例にみられ、空腸原発、高リスクで術後補助化学療法は施行されなかった症例であった。他の症例では再発は見られなかった。
【考察】GISTの治療法は10年間で進歩しているため、過去の症例の中には現在のガイドラインのアルゴリズムと異なる治療となっている症例もある。腹腔鏡下手術も安全に施行可能であれば有用と思われる。再発時には現在はimatinibの他にもsunitinibやregorafenibも使用可能であり、当時使用可能であれば再発例において有益であった可能性がある。

キーワード

臓器別:GIST(消化管間質腫瘍)

手法別:手術療法

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