演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

大腸癌穿孔症例の検討

演題番号 : P14-5

[筆頭演者]
稲垣 大輔:1 
[共同演者]
佐伯 博行:1、亀田 洋平:1、神谷 真梨子:1、加藤 綾:1、松浦 仁:1、大沢 宏至:1、藤澤 順:1、松川 博史:1、利野 靖:2、益田 宗孝:2

1:国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院一般外科、2:横浜市立大学外科治療学

 

進行大腸癌の臨床症状として,血便,便秘,イレウスなどが多いが,頻度は少ないが大腸癌が原因となって下部消化管穿孔を発症することがある.今回,当科における下部消化管穿孔を伴った大腸癌(以下,大腸癌穿孔)症例の検討を行った. 【対象と方法】対象は,2000年から2011年までに当科で手術を施行した大腸癌穿孔の19例.臨床病理学的因子を診療録,データ,画像などから後方視的に検討を行った.また治療成績に関して,大腸癌穿孔症例と非穿孔症例を比較した.【結果】男性13例,女性6例.年齢の中央値74歳(42-90歳).大腸癌の局在は,上行結腸:横行結腸:下行結腸:S状結腸:直腸RS:直腸Ra 1:2:1:10:3:2例.術中の腹水性状は漿液性:便汁多量含む:便塊含む 4:6:9例であった.穿孔部位は,腫瘍の口側:腫瘍内 8:11例.穿孔の径は平均8.9mmであった.術式は,腸管切除+吻合:腸管切除+ストマ造設:ストマ造設のみ 4:10:5例で,14例で原発巣の切除が行われていた.14例のうちリンパ節郭清はD0/D1:D2 8:6例であった.原発巣非切除の理由は,全身状態不良 2例,腫瘍の多臓器浸潤 2例,腹膜播種 1例であった.術後在院期間の中央値は31日.17例が軽快退院し,2例が敗血症性ショックによる在院死した.術後合併症は,SSI 8例,イレウス 1例.術後病理組織診断にて深達度はT2:T3:T4 1:7:6.進行度はStage I : II : III : IV 1:7:6:5例であった.術後再発に関しては,局所再発:肝転移:肺転移 1:4:1例であった(重複あり).大腸癌穿孔症例と非穿孔症例を比較すると,穿孔症例は有意に入院期間が長く治療成績が不良であった(p<0.05). 【結語】大腸癌穿孔症例の治療成績を改善するためには,患者の状態にあわせた適切な手術,集学的な周術期管理に加えて,化学療法を含めた術後治療が必要になると考えられた.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:手術療法

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