演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当院における胃癌穿孔4例の検討

演題番号 : P14-2

[筆頭演者]
川邉 泰一:1 
[共同演者]
佐藤 勉:1、藤川 寛人:1、幕内 洋介:1、若杉 健弘:1、尾形 高士:1、長 晴彦:1、利野 靖:2、益田 宗孝:2、吉川 貴己:1,2

1:地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター消化器外科、2:横浜市立大学外科治療学

 

胃癌の穿孔は比較的まれな合併症で, その頻度は0.15%~2.89%といわれている。進行した症例が多く、治療成績は一般に不良と報告されている。胃癌穿孔の治療に関しては, 穿孔性腹膜炎からの救命と同時に, 胃癌の進行度を正確に判断し, かつ全身状態を考慮した術式選択をする必要がある。
2004年~2013年における過去10年間で、当センターで経験した胃癌手術2324例のうち、穿孔例は4例のみであった。男性3例、女性1例で、年齢は33歳~77歳であった。
がん専門病院という当センターの特性上、全例が組織学的に胃癌と証明されており、胃癌の術前診断のもと治療が行われていた。4例とも深掘れの潰瘍を有する5cm以上の胃癌(Type2 2例、Type3 2例)であり, cT4aの症例であった。遠隔転移陽性で非切除となり化学療法施行中の患者が2例、近医からの紹介後に全身精査中の患者が2例であった。化学療法施行中の患者の内訳は、Docetaxel + TS-1 + CDDP療法がPDと判定された直後の発症が1例、TS-1 + CDDP療法がPRと判定されている時期の発症が1例であった。
手術においては全例が根治切除不能の進行癌と判断され(腹膜播種3例、肝転移1例)、胃切除術は施行されておらず、穿孔部閉鎖・大網被覆術が3例に行われ、1例は小網に穿通した限局性腹膜炎で洗浄・ドレナージのみが行われた。
4例とも良好な術後経過をたどり、退院後には全身化学療法が導入されていた。
術後6カ月で死亡した症例が1例、24カ月で死亡した症例が1例、残る2例(2013年の手術症例)は現在も化学療法施行中である。死亡例は2例とも3rd lineまで化学療法を施行されていた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:手術療法

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