演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

Bevacizumabを用いた進行再発結腸直腸癌治療におけるD-dimer値の検討

演題番号 : P125-7

[筆頭演者]
福田 耕二:1 
[共同演者]
伊藤 祝栄:2、三浦 真奈美:3、立川 翔子:4、清水 健司:5、櫻庭 伸悟:6、安田 勝洋:7、大堀 久詔:8、高橋 雅信:2、加藤 誠之:1

1:岩手県立中央病院がん化学療法科、2:東北大学加齢医学研究所臨床腫瘍学分野、3:岩手県立中央病院内視鏡科、4:岩手県立中央病院消化器外科、5:東北大学大学院医学系研究科先進外科学、6:弘前大学大学院医学研究科消化器外科学講座、7:独立行政法人国立病院機構仙台医療センター腫瘍内科、8:日本赤十字社石巻赤十字病院腫瘍内科

 

【緒言】進行再発結腸直腸癌に用いられるBevacizumab(BV)の有害事象として凝固機能異常が認められる。時に重篤な動静脈血栓症を発症させるため、治療経過中に凝固機能の評価が必要とされている。今回我々はBV治療に関連したD-dimer(DD)値の変化について検討したので報告する。
【対象】2006年5月から2013年11月までの7年半に当科で治療を行った結腸直腸癌376例において、一次治療としてBVを用いたうち、治療開始前に凝固機能検査を施行していた81例
【方法】治療前DD値(μg/ml)、治療後DD変化値(BV総投与量15mg/kgまでのDD最高値-治療前DD値)をレジメン毎に評価し、Mann-whitney`s U test, Student`s t testを用いて検討した。なお当院の凝固機能検査キットは積水メディカルのナノピア®Dダイマーとナノピア®P-FDPであり、FDP値の場合はFDP-DD簡易換算式を用いてDDへ換算した。
【結果】BV併用レジメンとしては、S1+Irinotecan(IRIS)療法:14例、FOLFIRI療法:14例、mFOLFOX6療法:32例、CapeOX療法:16例、Capecitabine療法:5例であった。治療前DD値はレジメン毎に明らかな差は認められなかったが、治療後DD変化値(μg/ml)はIRIS療法(平均:4.096、中央値:2.355)、FOLFIRI療法(平均:-0.015、中央値:0)、mFOLFOX6療法(平均:0.055、中央値:0)、CapeOX療法(平均:-0.228、中央値:0)、Capecitabine療法(平均:0.094、中央値:0)であった。IRIS療法において治療後DD値が上昇する傾向にあり、その他のレジメンとの間に差が認められた。解析対象の中で実際に血栓症を生じたのは3例であり、IRIS療法:2例(大腿静脈血栓、肺塞栓)、FOLFIRI療法:1例(腸骨動脈血栓)であった。
【結語】Bevacizumab+IRIS療法は治療開始早期にD-dimerの上昇する傾向が見られるため、血栓症の高リスク群へ投与する際には注意を要すると考えられる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:分子標的治療

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