演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

乳癌に関連した深部静脈血栓症の検討

演題番号 : P125-5

[筆頭演者]
藁谷 美奈:1 
[共同演者]
寺岡 冴子:1、菊池 真理子:1、南谷 菜穂子:1、西宮 洋史:1、榎本 拓茂:1、小坂 愉賢:1、仙石 紀彦:1、谷野 裕一:1、渡邊 昌彦:1

1:北里大学医学部外科

 

【背景・目的】深部静脈血栓症 (Deep vein Thrombosis: DVT)は,発生頻度は高くないが肺血栓塞栓症 (Pulmonary Thromboembolism: PTE)の原因として注目されている.外科領域では術後の発生予防対策の重要性が提唱され,当院外科でも2004年より肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドラインに準じた予防対策が実施されている.今回,われわれは,当院での乳癌症例で血栓症を発症した症例につき検討した.【対象・方法】2001年1月から2014年2月までに,乳癌治療中にDVTもしくは PTEを発症した10例の,患者背景,発生状況,予後について解析した.【結果】発症時の年齢中央値は66歳 (50-70),BMI中央値は24.3 (19.9-28.6)であった.UICC病期分類は,I: 1例,IIA: 2例,IIB: 1例,IIIC: 3例,IV: 3例であった.subtype分類は,Luminal type: 6例,HER2 enrich: 3例,Triple negative: 1例であった.発症時の治療状況は,手術2例,化学療法7例 (術前補助: 4例,術後補助:1例,転移再発: 2例),内分泌療法1例(術後補助)であった.PTEを併発した症例は7例であった.治療は,IVCフィルター挿入5例,血栓溶解療法8例,抗凝固療法10例であった.DVT, PTEが原因での死亡例はなかった.【考察】乳癌の場合,術後のDVT, PTE発症リスクは低いといわれている.当院の症例でも,全身治療中,特に化学療法中の発症が多かった.進行癌での発症が高く,担癌状態,ADL低下が原因と考えられた.IVHポートに起因する発症も1例認めた.【結語】進行再発症例やADLの低下した症例で化学療法を施行する場合は,DVT, PTEの発症に留意して治療するのが望ましいと考えた.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:集学的治療

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