演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当院で経験した進行癌に発症したTrousseau症候群の4例

演題番号 : P125-3

[筆頭演者]
仲村 将泉:1 
[共同演者]
冨里 孔太:1、近藤 章之:1、中村 公子:1、松川 しのぶ:1、薮谷 亨:1、小橋川 嘉泉:1、仲吉 朝邦:1、普久原 朝史:1、内間 庸文:1、金城 福則:1

1:社会医療法人仁愛会浦添総合病院消化器内科

 

Trousseau症候群は,悪性腫瘍に伴う血液凝固亢進により脳卒中症状を生じる病態である.当院で4例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.【症例1】81歳男性.2011年12月より悪心嘔吐があり.精査の結果,進行胃癌StageIVと診断になった.高齢であることより化学療法は希望せず.BSCとなった. 2012年2月下旬に意識レベルの低下を認めた.頭部MRIでは,両側大脳,小脳に急性期の脳梗塞巣,左側側頭後頭葉に複数の微小出血痕,両側基底核に陳旧性脳梗塞巣を認めた.多彩な脳塞栓所見で進行胃癌に発症したTrousseau症候群と診断した.D-dimer31.1μg/mlと高値を認めた.エダラボン60mg/日を開始したが,発症後より4日目で永眠された.【症例2】75歳女性.2010年11月に幽門部の進行胃癌に対して,幽門側胃切除術を施行した.2011年6月のCT検査にて傍大動脈周囲リンパ節再発を認め,化学療法S1を開始した.2012年3月に肺炎のために入院.第5病日に左片麻痺を認めた.頭部MRIでは右大脳動脈領域,左大脳皮質下に急性期脳梗塞巣を認め,右小脳に亜急性の脳梗塞巣を認めた.心臓超音波では血栓は認めず.D-dimer16.9μg/mlと高値を認め,進行胃癌に伴うTrousseau症候群と診断した.エダラボン60mg/日を10日間投与したが,第14病日に永眠された.【症例3】72歳女性.2012年12月に膵頭部癌,多発肝転移と診断.S1,ゲムシタビン併用による化学療法を行っていた.2013年2月に意識障害を認めた.頭部MRIで右側頭葉から後頭葉,両側小脳に多発脳梗塞巣を認め,Trousseau症候群と診断した.D-dimer28.2μg/mlと高値を認め,エダラボン60㎎,ヘパリン14000単位/日を開始するも,発症後1か月半で永眠された.【症例4】47歳女性.腹水貯留にて精査,CTでは大網に結節を認めた.GIF,CFは異常なし.開腹腹膜生検にて腺癌を認めた.原発は同定できず.原発不明癌の腹膜転移と診断.2012年04月よりゲムシタビン,シスプラチン併用で化学療法を開始した.2012年3月に意識レベル低下,呂律難を認め,左片麻痺を認めた.MRIにて両側大脳,小脳に多発脳梗塞を認め,Trousseau症候群と診断した.D-dimer38.9μg/mlと高値を認めた.エダラボン60㎎,ヘパリン12000単位/日を開始.症状は経過したが,化学療法継続困難にて,発症後1か月半で永眠された.

キーワード

臓器別:その他

手法別:化学療法

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