演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

化学療法を導入したStageⅣ大腸癌における予後予測因子の検討

演題番号 : P12-2

[筆頭演者]
小野澤 寿志:1 
[共同演者]
幡野 哲:1、松澤 岳晃:1、傍島 潤:1、福地 稔:1、熊谷 洋一:1、馬場 裕之:1、石橋 敬一郎:1、持木 彫人:1、石田 秀行:1

1:埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科

 

【背景・目的】大腸癌の予後因子としては,臨床病期や病理組織学的所見,様々なバイオマーカー等が提唱されているが,化学療法導入前のStageIV大腸癌に限定した報告は少ない.今回われわれは,実地臨床で得られる化学療法導入前の因子を用いて,StageIV大腸癌に対する予後予測が可能であるか,後方視的に検討した.
【対象・方法】2006年1月から2010年12月までの間に,当科で経験した,first-lineとしてOxaliplatin-baseの化学療法が導入されたStageIV大腸癌83例を対象とした.年齢,性別,performance status(PS),占拠部位,組織型,転移臓器個数,根治度,腫瘍マーカー(CEA,CA19-9値:連続変数),血液生化学検査(CRP,Alb,ALP,LDH,WBC,Hb,顆粒球・リンパ球比(G/L比):連続変数)を共変量として,Cox比例ハザードモデルによる単変量,多変量解析を用い,生存に影響を与える因子を検討した.
【結果】男性53例,女性30例,年齢は65歳(中央値),結腸73例(88%),直腸10例(12%),curB症例は12例(14%),curCもしくは非切除症例は71例(86%)であった.単変量解析では,転移臓器個数が1臓器以下(p<0.01),PS0(p=0.01),curB(p<0.01),G/L比(p=0.03),Hb(p=0.06),CRP(p=0.1),Alb(p<0.01),ALP(p=0.04),CA19-9(p=0.03),LDH (p=0.05)が予後予測因子として同定された.これらを共変量として多変量解析を行うと,curB(ハザード比3.33,p=0.03)のみが予後良好な独立因子として同定された.
【結語】StageIV大腸癌においては,化学療法導入前にcurB手術を達成できた症例は予後が期待できる.その他の予後因子に関しては今後検討すべき項目である.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:バイオマーカー

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