演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当院における肉腫様腎細胞癌の臨床的検討

演題番号 : P109-5

[筆頭演者]
中井 康友:1 
[共同演者]
岩西 利親:1、石津谷 祐:1、山口 唯一郎:1、中山 雅志:1、新井 康之:2、垣本 健一:1、西村 和郎:1

1:地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター泌尿器科、2:市立川西病院泌尿器科

 

【目的】
当院における肉腫様腎細胞癌の治療成績を検討すること.
【方法】
当院で2003年から2013年の間に診断された肉腫瘍腎細胞癌14例を検討した.
【結果】
・ 性別は男性13例、女性1例.腎癌取扱い規約(第4版)による病期分類ではstage I, II, III, IVがそれぞれ2例、1例、3例、8例であり、7例が初発時に遠隔転移を認めた.初発時の遠隔転移部位は、肺が5例、膵が2例の他、脳、肝、皮膚、胸膜、腹膜にそれぞれ1例ずつ遠隔転移を認めた.11例に腎摘除術を施行したが、3例は生検のみを行った.
・腎摘除術/生検後の観察期間の中央値は13.2ヶ月(0.3-51.2ヶ月)で、観察期間内に4例癌死した.全症例の疾患特異的生存期間の中央値は29.6ヶ月であった.癌死をした症例は全例stage IVであり、stage IV症例の疾患特異的生存期間の中央値は24.5ヶ月だった.
・初発時に遠隔転移を認めなかった症例(7例)で、転移が出現したのは4例で、転移が出現するまでの期間の中央値は12.5ヶ月であった.これら4例の転移出現後の観察期間の中央値は10.3ヶ月(5.6-17.2ヶ月)であり、1例が転移出現の17.2ヶ月後に癌死した.
・初発時に転移を認めた症例(7例)の観察期間の中央値は7.5ヶ月(0.3-51.2ヶ月)で、このうち3例が癌死した.生存例4例のうち2例はインターフェロンやチロシンキナーゼ阻害剤により2年以上の長期生存が得られている.
【結論】
肉腫様腎癌は比較的早期に転移が出現する傾向が示されたが、転移出現後も分子標的薬剤等により長期生存する症例が認められた.

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:手術療法

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