演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

FEC followed by weekly paclitaxelによる乳癌術前化学療法の検討

演題番号 : P103-3

[筆頭演者]
前田 訓子:1 
[共同演者]
北原 正博:1、松井 洋人:1、渡邊 裕策:1、前田 和成:1、吉村 清:1、山本 滋:1、岡 正朗:1

1:山口大学大学院医学系研究科消化器・腫瘍外科学分野

 

【はじめに】
FEC followed by weekly paclitaxelによる術前化学療法の有効性をサブタイプ別に検討した。
【対象と方法】
2006年8月から2014年2月までに当科で術前化学療法を行った原発性乳癌27例。年齢の中央値は50歳 (24-70歳)。臨床病期はⅡA 2例、ⅡB 10例、ⅢA 8例、ⅢB 3例、ⅢC 4例であった。治療前のサブタイプはluminal type (HR+、HER2-) :10例、luminal HER2 type (HR+、HER2+):6例、HER2 type(HR-、HER2+):5例、triple negative type (HR-、HER2-):6例であった。
レジメンは、FEC (5-FU:500 mg/m²、CPA:500 mg/m²、EPI:100mg/m²)×4 followed weekly Paclitaxel 80mg/m²×12、HER2陽性例にはTrastuzumabを併用投与した。また65歳以上はFEC療法を20%減量で開始した。luminal HER2 type、 HER2 typeは術後にtrastuzumabを1年間投与しluminal type、luminal HER2 typeにおいては術後内分泌治療を行った。
【結果】
治療完遂率は93%(25/27)。FEC療法にて発熱性好中球減少を8例(30%)に認めた。FEC 9例(33%)、Paclitaxel 2例(7%)で減量投与を行った。臨床的奏効率は85%(CR 4例(15%)、PR 19例(70%))であり、組織学的奏効率comprehensive pCR(CpCR)は7例(26%)であった。サブタイプ別にCpCRが得られた症例はluminal type:0例(0%、0/10)、luminal HER2 type:1例(17%、1/6)、HER2 type:3例(60%、3/5)、triple negative type:3例(50%、3/3)であった。4例 (luminal type: 2例、luminal HER2 type:2例)に再発を認めた。再発をきたした症例は全例CpCRが得られなかった症例であった。初再発部位の内訳は肺および胸膜1例、骨2例、リンパ節1例であった。またCpCRが得られなかったTriple negative typeの1例に術後3年6か月で対側乳癌を認めた。
【まとめ】今回の検討はluminal typeにCpCRを得た症例を認めなかった。CpCRが得られた症例での再発を認めなかった。サブタイプを重視して術前化学療法の適応を考える必要がある。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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