演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

消化器・一般外科領域におけるナビゲーションサージェリーの現状と今後の展望

演題番号 : OS4-3

[筆頭演者]
富川 盛雅:1 
[共同演者]
植村 宗則:2、赤星 朋比古:2、内山 秀昭:1、遠藤 和也:1、是永 大輔:1、竹中 賢治:1、橋爪 誠:2

1:地方独立行政法人福岡市立病院機構福岡市民病院消化器センター外科、2:九州大学大学院医学系学府先端医療医学

 

【はじめに】術前・術中画像をボリュームデータとして活用するナビゲーションサージェリーは、最小限の患者負担や早期回復を目標に、多くの外科領域で導入されつつある。
【方法】2005年10月から2013年12月までにOpen MRI治療室において、MR画像と3Dスライサーを用いたリアルタイムナビゲーションを肝癌の経皮局所治療51例、乳房部分切除術2例に応用した。また、MR画像とVirtual Placeを用いたナビゲーションを腹腔鏡下手術6例に応用した。
【結果】肝癌の経皮局所治療では、プローブ・穿刺針の位置と方向、腫瘍・脈管との位置関係が直観的に把握でき、穿刺が容易となった。乳房部分切除術では、ナビゲーション下にマーキング用色素を乳腺組織内に穿刺注入した。マーキングに沿って乳腺を切除し、切除標本の病理組織学的検査にて十分な距離をおいて切除されていることが確認された。Open MRI治療室内での腹腔鏡下胆嚢摘出術の3例中2例は総胆管のナビゲーションにより安全な手術が施行可能であった。腹壁瘢痕ヘルニアの3例中1例は膀胱がヘルニア内に脱出しており、術中ナビゲーションにより膀胱の損傷を回避しつつヘルニア周囲の剥離が可能であった。
【結論】手術ロボットの開発や医用画像の応用、外科医のトレーニングなど低侵襲治療を実現するための総合的な研究・開発戦略が21世紀の高齢化社会においてますます重要なものとなる。

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