演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

乳癌内分泌療法における耐性克服への挑戦:トランスレーショナルリサーチからの提言

演題番号 : OS11-2

[筆頭演者]
佐治 重衡:1 
[共同演者]
祝迫 惠子:1

1:京都大学大学院医学研究科標的治療腫瘍学講座

 

内分泌療法は乳癌の薬物療法で最も多くの患者さんに使用され、かつ長期にわたり継続されるモダリテイである。このため、治療開始時に効果が得られないPrimary resistanceに加え、当初効果を示したにも関わらず、徐々に効果が消失するSecondary resistanceという2つの耐性パターンが認められる。これらは厳密に2つに区別できるものではなく、ある程度のグラデーションをもつ区分ではあるが、その臨床経過などからおおよそのメカニズムのパターンを想像しつつ、次の対応を考えているのが現状である。基礎研究の発展により、これらメカニズムのパターンは、おおよそいくつかに形式化できるものの、実際の生体内では複合的な要因の重なりや、時間推移での移行があると考えられ単純化は難しい。臨床試験等をベースにした患者血清や組織を用いたトランスレーショナルリサーチを経時的に積み重ねていくこと、そしてその知見を基礎研究や動物実験で検証することが全体の理解のために重要と考えている。本セッションではトランスレーショナルリサーチからみた、内分泌療法耐性克服へのアプローチにつき議論したい。

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