演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

ルビプロストンが有効であったオピオイド使用慢性便秘患者における10症例について

演題番号 : O97-1

[筆頭演者]
山崎 圭一:1,2 
[共同演者]
江藤 美和子:2,3、渡邊 裕之:2,4、阿部 元:1

1:社会医療法人生長会ベルランド総合病院乳腺センター、2:社会医療法人生長会ベルランド総合病院緩和ケアチーム、3:社会医療法人生長会ベルランド総合病院看護部、4:社会医療法人生長会ベルランド総合病院薬剤部

 

(はじめに)オピオイドを使用している患者は、オピオイドの副作用である便秘は必発である。便秘症に対しては、センノシドなどの大腸刺激性下剤や、酸化マグネシウムなどの塩類緩下剤などを使った薬物治療が行われている。しかし、これらの薬剤を使った治療では、長期連用による習慣性や高マグネシウム血症の発症リスクや内服薬剤の増加など問題も少なからずある。ルビプロストンは、小腸の細胞に発現するtype-2クロライドイオンチャネルの局所性活性化物質である。小腸のクロライドチャネルを活性化することで腸管内への腸液の分泌を上げ、便の水分含有量を増やして柔軟化し、腸管内輸送を高め、排便を促進させる、新しい便秘症治療薬である。(目的)今回、ルビプロストンを使用して効果のあったオピオイド使用慢性便秘患者における10症例について検討したので報告する。(方法)オピオイドを使用中で大腸刺激性下剤と緩下剤を服用しているにも関わらず、便秘を有する患者に対してルビプロストンを処方して効果のあった10症例について、排便間隔、ブリストルスケールの変化を検討した。症例はすべて進行再発癌患者で癌疼痛のために弱オピオイドもしくは強オピオイドを処方されていた。また大腸刺激性下剤と緩下剤を服用しているにも関わらず便秘を有している症例であった。(結果)いずれの症例も排便間隔の短縮や排便回数の増加やブリストルスケールの改善が見られた。(考察)10症例ではあるがルビプロストンはオピオイドを使用している患者の排便間隔の短縮や排便回数の増加やブリストルスケールの改善が見られ、オピオイド使用慢性便秘患者に対して有用である可能性が示唆された。ルビプロストンを有効に使用するためのキーポイントとしては、ルビプロストンの副作用である開始時の悪心に対しての副作用対策をすることである。ルビプロストンの開始時の悪心に対しての副作用対策はルビプロストンのコンプライアンスを上げられる可能性は示唆された。以上ルビプロストンを使用して効果のあったオピオイド使用慢性便秘患者における10症例について若干の文献的考察を加えて報告する。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:支持療法

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