演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

進行再発胆道癌におけるゲムシタビン+シスプラチン併用療法の治療効果と安全性

演題番号 : O73-3

[筆頭演者]
下平 秀樹:1,2 
[共同演者]
高橋 信:1,2、高橋 雅信:1,2、高橋 昌宏:1,2、西條 憲:1,2、城田 英和:1、小峰 啓吾:1,2、今井 源:1,2、森 隆弘:1、石岡 千加史:1,2

1:東北大学病院腫瘍内科、2:東北大学加齢医学研究所臨床腫瘍学分野

 

【目的】実地臨床における進行再発胆道癌に対するゲムシタビン+シスプラチン療法の治療効果および安全性について検討する。【方法】2008年4月から2014年2月までに東北大学病院腫瘍内科に紹介された進行再発胆道癌78例のうち、ゲムシタビンを含む化学療法を施行された患者は43例に関して、無増悪生存期間および有害事象を後方視的に検討した。【結果】対象患者43例中、当院にてゲムシタビン+シスプラチン療法がレジメン登録された2010年3月以降に治療を受けた患者は34例であった。そのうち、ゲムシタビン+シスプラチン療法を施行された患者が26例、ゲムシタビン単剤療法を施行された患者が8例であった。2010年3月以前に治療を受けた患者が9例であり、その全例においてゲムシタビン単剤による治療が施行された。無増悪生存期間中央値はそれぞれ、ゲムシタビン+シスプラチン療法で6.2ヶ月、ゲムシタビン単剤療法(2010年3月以前)で2.7ヶ月、ゲムシタビン単剤療法(2010年3月以降)で2.0ヶ月であった。しかし、ゲムシタビン+シスプラチン療法を施行された患者の70%以上において、G3以上の好中球減少などにより、減量あるいはスケジュール変更が必要であり、9例は途中からゲムシタビン単剤への変更が必要であった。【考察】進行再発胆道癌においては、腫瘍内科に紹介された時点ですでにPSが悪い場合が多くゲムシタビンを含む化学療法が施行できない症例は45%であった。ゲムシタビン+シスプラチン療法はゲムシタビン単剤より、無増悪生存期間を延長させる効果が期待できるが、原法のままでは継続困難な場合が多く、何らかの減量や隔週投与などのスケジュール変更が必要であった。ゲムシタビンにシスプラチンを併用することが困難と判断され、ゲムシタビン単剤投与がなされた症例においては、ゲムシタビン単剤が標準的に行われた時期の症例に比べ、無増悪生存期間が短い傾向にあった。進行再発胆道癌におけるゲムシタビン+シスプラチン療法のベネフィットを引き出すためには有害事象に注意しながら、適宜減量、スケジュール変更、シスプラチンの休薬などの工夫を行っていくことが重要と考えられる。

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:化学療法

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