演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当科における胆道癌に対する術後補助化学療法の成績

演題番号 : O73-1

[筆頭演者]
千葉 斉一:1 
[共同演者]
佐野 達:1、沖原 正章:1、高野 公徳:1、河地 茂行:1、島津 元秀:1

1:東京医科大学八王子医療センター消化器外科・移植外科

 

【背景】胆道癌は集学的治療により予後改善が期待されるが、手術侵襲が大きく早期の術後補助療法は敬遠される傾向にある。また胆道癌切除例では部位や術式の多様性や症例数の問題から、術後補助化学療法の有用性について一定の結論は出ていない。

【対象・方法】対象は2007年から2012年に当科で切除を施行した胆道癌100例。症例の内訳は肝内胆管癌17例、肝門部胆管癌18例、中下部胆管乳頭部癌32例、胆嚢癌33例。術式は肝区域または肝葉切除43例、胆嚢床切除19例、膵頭十二指腸切除30例、肝膵切除3例、その他5例であった。原則としてStage II以上の症例に対して術後補助化学療法としてgemcitabine(1000mg/m2)を隔週6か月間投与し、隔週通院が困難症例ではTS1(80-120mg/body)4投2休を6か月間投与した。

【結果】全症例における3年生存率52.5%、3年無再発生存率は43.4%であった。肝切除を施行した43例の化学療法の内訳はGemcitbine(n=13)、TS1(n=14)、その他(n=9)、無治療(n=7)で、3年生存率はそれぞれ、68.9%、40.0%、53.5%、100%、3年無再発生存率はそれぞれ48.8%、37.3%、49.5%、87%であった。一方、膵頭十二指腸を施行した30例の内訳はGemcitabine(n=17)、無治療(n=13)で、3年生存率、3年無再発生存率ともに2群間に有意差は認めなかった。術後補助化学療法の完遂率は、Gem投与群において70.0%(21例/30例)で、副作用による中止例は認めなかった。一方でTS1投与群における完遂率は57.1%(8例/14例)で、副作用による中止例は4例であった。

【結論】胆道癌特に肝切除を施行した症例におけるgemcitabineによる術後補助化学療法は、完遂率も高く、高度侵襲手術後も安全に施行でき、予後向上に寄与する可能性が示唆されたが、今後症例の蓄積が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:化学療法

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