演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当科における外陰癌のセンチネルリンパ節生検と治療方針

演題番号 : O60-7

[筆頭演者]
酒井 美恵:1 
[共同演者]
小西 郁生:1、松村 謙臣:1、山口 建:1、越山 雅文:1、吉岡 弓子:1、馬場 長:1、濱西 潤三:1

1:京都大学医学部附属病院産婦人科

 

【目的】外陰癌は婦人科悪性腫瘍の3~4%と稀な疾患であり、高齢化に伴って増加傾向にあるが、国内での治療ガイドラインは存在しない。外陰癌におけるリンパ節郭清は下肢浮腫によるQOL低下を来たすことがある。当院では、年齢、合併症、進行期に応じて個々の治療法を決定しており、手術適応がある症例にはセンチネルリンパ節生検を併用することで、縮小手術を行っている。本研究の目的はセンチネルリンパ節生検の有用性や進行症例における治療方法を検討することである。
【方法】2005年1月から2013年9月に当院で経験した外陰癌20例で、治療方法、手術術式、センチネルリンパ節生検と予後、再発部位との関係を検討した。
【成績】組織型の内訳は扁平上皮癌13例、浸潤Paget病2例、悪性黒色腫2例、明細胞腺癌1例、基底細胞癌1例、Skene腺癌1例であった。進行期は、1期10例、2期2例、3期4例、4期4例であった。高齢で重篤な合併症がある扁平上皮癌Ib 期2例、IIIb期1例、Paget病IV期1例に対しては放射線療法を選択したが、その他の16例は外科的治療を行った。センチネルリンパ節生検を併用したのは10例で、縮小手術を行った症例は8例であった。センチネルリンパ節陰性により縮小手術を行った症例の中で3例に再発を認めた。悪性黒色腫1例は局所と鼠径部に再発を認めたが、他の2例は局所再発でリンパ節転移は認めなった。再発3例では治療拒否の1例を除き、再発腫瘍切除後は治療経過は良好であった。3期以上の進行例では5例が原癌死を認めたが、無病生存3例は積極的外科的治療を行った症例であった。
【結論】センチネルリンパ節を併用することでの縮小手術による治療成績は良好であり、QOL向上にもつながるため今後の臨床応用が期待される。一方で悪性黒色腫やセンチネルリンパ節陽性例、進行例においては積極的外科的治療の介入により再発リスクを軽減することが重要と考えられた。

キーワード

臓器別:その他

手法別:手術療法

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