演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

当科で治療した腟悪性腫瘍23例の臨床病理学的検討

演題番号 : O60-5

[筆頭演者]
野村 秀高:1 
[共同演者]
阿部 彰子:1、宇佐美 知香:1、潮田 至央:1、山本 阿紀子:1、的田 眞紀:1、岡本 三四郎:1、近藤 英司:1、尾松 公平:1、加藤 一喜:1、馬屋原 健司:1、宇津木 久仁子:1、室伏 景子:2、小口 正彦:2、竹島 信宏:1

1:公益財団法人がん研究会有明病院、2:公益財団法人がん研究会有明病院放射線治療部

 

【目的】腟悪性腫瘍は特に本邦においては頻度が低く、標準治療はいまだ確立されていない。部位と腫瘍径、組織型を考慮することにより、手術もしくは放射線治療に薬物療法併用が検討されている。自験23例について臨床病理学的特徴を明らかにし、適切な治療方法を検討することを目的とした。
【方法】2006年1月から2013年12月までの原発性腟悪性腫瘍23例に対して後方視的研究を行った。
【成績】初診時の平均年齢は57.0歳(31歳~90歳)であった。初診時の主訴は不正性器出血が大部分を占めていた。組織型は、扁平上皮癌が13例、腺癌が6例、悪性黒色腫が2例、癌肉腫が1例、腺扁平上皮癌が1例であった。悪性黒色腫を除いた21例の臨床病期は、0期が1例、Ⅰ期が5例、Ⅱ期が7例、Ⅲ期が3例、Ⅳ期が5例であった。初回治療として、化学療法併用放射線治療例が8例、放射線治療単独が3例、術前化学療法を含めた手術が9例、緩和ケアが1例であった。観察期間の中央値は12か月であった。
観察期間中に7例が再発を認めたが、局所再発を認めた症例はなく4例が遠隔転移により原病死していた。再発部位としては、肺が4例と最も多く、次いでリンパ節が2例、腹膜播種が1例であった。
【考案】腟悪性腫瘍の発生機序は子宮頸癌と同様と考えられているが、今回の検討では子宮頸癌と比較して、進行癌で発見される症例が多かった。当科で施行した手術、もしくは化学療法併用放射線治療による治療効果は、局所に対しては良好な治療成績を認めていた。しかし、予後改善のためには再発リスクを考慮し、遠隔転移に対する治療を検討することが今後の課題となると考えられた。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:手術療法

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