演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

局所進行子宮頸癌に対するddTP療法による周術期化学療法と手術療法の治療成績 SGSG013

演題番号 : O59-5

[筆頭演者]
佐藤 慎也:1 
[共同演者]
谷岡 真樹:2、山口 聡:3、長尾 昌二:3,4、竹原 和宏:5,6、西村 正人:7、島田 宗昭:1、藤原 潔:3、紀川 純三:8

1:鳥取大学医学部産婦人科、2:兵庫県立がんセンター腫瘍内科、3:兵庫県立がんセンター婦人科、4:埼玉医科大学国際医療センタ-婦人科腫瘍科、5:独立行政法人国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター婦人科、6:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター婦人科、7:徳島大学医学部産婦人科、8:松江市立病院産婦人科

 

【背景と目的】局所進行子宮頸癌に対する術前化学療法(NAC)は,本邦のガイドラインでは推奨レベルC1にとどまり,その有用性についてコンセンサスは得られていない.IB2-II期子宮頸癌患者に対する新たな治療戦略として,術前および術後の Cisplatin + Dose dense Paclitaxel(dd-TP)療法と広汎子宮全摘出術の有効性,安全性の検討をおこなった.

【対象と方法】三海婦人科がんスタディグル―プ(SGSG)の参加施設において多施設共同臨床試験をおこなった.組織学的に確認された臨床進行期IB2,原発巣4cm以上のII期の子宮頸癌患者を対象とした.3週毎のdd-TP療法(Cisplatin 75mg/m2 day1、Paclitaxel 80mg/m2 day1, 8, 15)を術前3サイクル,広汎子宮全摘出術後に2サイクル投与した.主要評価項目は2年無再発生存率(2年RFS),副次項目はNAC奏効率(RR),病理学的完全寛解(pCR) 率,安全性,2年全生存率(2年OS),有害事象,再発部位とした.

【結果】2010年8月から2012年6月に,本人より同意を得た51症例を登録した.年齢中央値は52歳(30-70歳),PSは0-1,進行期はIB2,IIA,IIBがそれぞれ14例,3例,34例であり,組織型は扁平上皮癌,腺癌,腺扁平上皮癌,小細胞癌がそれぞれ41例,7例,2例,1例であった.初回化学療法においてGrade4のPaclitaxel過敏性反応がみられた1例は試験治療中止となった.NACのRRは94%(47/50)であり,完全奏効を18例に認めた.広汎子宮全摘出術が50例に施行され,pCR率は28%(14/50)であった.Grade3/4の主な有害事象は好中球減少(34%),嘔気(12%),疲労(6%),貧血(6%)であり,発熱性好中球減少症は2%にみられた.重篤な晩期毒性は認めなかった.観察期間中央値は27か月(5-41か月)であり,6例に再発を認め,5例が原病死となった.2年RFSは88.2%,2年OSは94.1%であった.

【結論】局所進行子宮頸癌に対する術前および術後ddTP療法と広汎子宮全摘出術の有用性が示され,化学療法と手術療法との集学的治療が新たな治療戦略となる可能性が示唆された.

キーワード

臓器別:子宮

手法別:集学的治療

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