演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

進行・再発子宮頸癌に対するTS-1療法の臨床的有用性

演題番号 : O59-1

[筆頭演者]
谷川 輝美:1 
[共同演者]
的田 眞紀:1、阿部 彰子:1、山本 阿紀子:1、野村 秀高:1、岡本 三四郎:1、近藤 英司:1、尾松 公平:1、加藤 一喜:1、竹島 信宏:1

1:公益財団法人癌研究会がん研有明病院産婦人科

 

目的;進行および再発子宮頸癌に対する治療には標準治療がなく、患者の全身状態を考慮して全身化学療法が行われる。しかし、奏効率は20-30%と低く、根治は困難であることが多い。当院では、2011年に倫理委員会において進行・再発子宮頸癌に対するTS-1療法の承認薬適応外使用の承認を受け、症例毎に検討してTS-1療法を行っている。今回、再発子宮頸癌に対するTS-1療法の効果および有害事象について検討した。
方法;2011年から2013年の期間に、進行・再発子宮頸癌28例に対してTS-1療法を行った。投与量は体表面積により80-120mg/日、投与方法は内服で4週間投与、2週間休薬もしくは2週間投与、1週間休薬を1サイクルとし、全て外来治療を行った。治療効果は2もしくは3サイクル後に画像診断(RECIST ver. 1.1)で判定した。治療効果、治療開始からの全生存期間、治療効果維持期間、有害事象(CTCAE ver.4.0)を検討した。
結果;TS-1療法開始時の年齢の中央値(範囲)は47才(34-85)であった。組織型は扁平上皮癌15例、非扁平上皮癌13例であった。TS-1療法開始前の化学療法レジメン数は2回(0-4)であった。PSは0:26例、1:2例でありTS-1の投与サイクル数は3回(0.25-10)であった。
5例は副作用のため1サイクルの途中で治療を中断した。疾患制御率は42.8% (CR:0、PR:2、SD:11)であり、PDは36.7%(10例)であった。PRを得られた2例のTS-1療法開始前の化学療法レジメン数はそれぞれ0回、1回であり前治療の化学療法レジメン数が少ないとPRを得られる可能性が示唆された。TS-1療法開始からの全生存期間は9.9ヶ月(95%CI 9.20-NA)であり、治療効果維持期間は4.2ヶ月(95%CI 2.7-5.4)であった。
有害事象は血液毒性(G3)8例、口内炎(G3)4例、下痢(G3)4例、悪心(G2)3例、倦怠感(G2)2例であった。有害事象のため減量したのは17%(4/23)であった。
結論;TS-1療法は外来での治療が可能であり、QOLの維持を考慮しながら治療を行わなければならない進行・再発子宮頸癌に対して安全かつ有用な治療であると考えられた。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:化学療法

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