演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

High grade筋層非浸潤性膀胱癌に対する2nd TURの有用性

演題番号 : O54-4

[筆頭演者]
土屋 邦彦:1 
[共同演者]
篠原 信雄:1、鈴木 英孝:1、村橋 範浩:1、松本 隆児:1、秋野 文臣:1、宮島 直人:1、丸山 覚:1、安部 崇重:1、野々村 克也:1

1:北海道大学大学院医学研究科腎泌尿器外科

 

【目的】2009年本邦診療ガイドラインで2nd TURはHigh grade筋層非浸潤性膀胱癌に対し強く推奨されており、現在は標準的治療となりつつある。当科では以前よりHigh grade筋層非浸潤性膀胱癌に対し2nd TURを行っており、その治療成績を解析し2nd TURの有用性を検討した。
【対象】1990~2012年、当科でHigh grade筋層非浸潤性膀胱癌(Ta,T1および随伴Tis)に対し2nd TUR(初回TUR後4-6週で施行)を実施した87例で、観察期間中央値は57ヵ月(3-161ヵ月)。
【結果】残存腫瘍を認めた割合は、全体で57/87(66%)。初回腫瘍にTisを含まない群とTisを含む群に分けると、各々33/60(55%) 、24/27(89%)に残存腫瘍を認めた。残存腫瘍の深達度はTa 19例、T1 15例、Tisのみ17例、Ta with Tis 5例、T2 1例で、upstaging は2例(2%)であった。2nd TUR後膀胱温存が選択された82例中(BCG膀注70例、抗癌剤膀注6例、無治療経過観察6例)19例(23%)が再発し、そのうちBCG膀注群の再発は16例(23%)と他の群と差を認めなかった。また、5年非再発率は75%、5年膀胱温存率は92%であった。2nd TURの病理学的深達度別(T0 vs T0以外)の解析では、5年非再発率は各々88%、71%、5年膀胱温存率は100%、87%とT0群の方が高い傾向であった。5年癌特異生存率は100%であったが、1例はBCG膀注半年後に再発を認め膀胱全摘を行うもその5年後に肝転移により癌死した。
【結語】High grade筋層非浸潤性膀胱癌に対する2nd TURは有用であると考えられたが、癌死を1例認めており、その適応については今後さらなる検討が必要である。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:手術療法

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