演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

進行・再発大腸癌に対するHLA-A24拘束性ペプチドワクチン療法第Ⅰ/ Ⅱ相試験

演題番号 : O53-2

[筆頭演者]
杉浦 史哲:1 
[共同演者]
井上 啓介:1、小北 晃弘:1、吉岡 康多:1、亀井 敬子:1、大東 弘治:1、上田 和毅:1、吉藤 竹仁:1、所 忠男:1、肥田 仁一:1、奥野 清隆:1

1:近畿大学医学部外科

 

【背景】進行再発大腸癌に対する化学療法の成績は向上したが、化学療法不応症例の生存期間は5ヶ月程度とされている。大腸癌で高発現を認める腫瘍抗原5種と腫瘍新生血管関連遺伝子2種由来のHLA-A24拘束性ペプチドを用い、化学療法不応進行再発大腸癌患者に対し7種ペプチドワクチンカクテル療法±UFT/LVの臨床試験を行った。
【目的】進行再発大腸癌に対し、網羅的遺伝子解析により同定された大腸癌特異的新規腫瘍抗原(RNF43, TOMM34, FOXM1, MELK, HJURP)および腫瘍新生血管関連遺伝子(VEGFR1, VEGFR2)由来のHLA-A24拘束性エピトープペプチドを用いたワクチン療法を行い、主目的として安全性と免疫反応性を、副次的目的として無増悪生存期間と全生存期間を評価する。
【対象】1)切除不能な原発または転移病巣を有する大腸癌患者。2)HLA-A24陽性、3)PS(Performance status)が0~2 。4)5-FU、CPT-11、L-OHPを含む化学療法が施行され不応となっていること。5)前治療からwash-out期間として4週間以上を設けること、など。
【方法】7種類のペプチドカクテルを毎週皮下投与し、5週間で1コースとする。UFT/LV併用症例ではUFT300~600mg(300mg/m2を基準)/day、LV75mg/dayを4週投薬1週休薬で投与する。以上を2コース行い、有害事象はCTCAEにて、免疫反応はIFN-γ産生をELISPOT法にて測定することでペプチド特異的CTLの誘導を判定し、臨床効果はRECISTに基づき評価する。
【結果】UFT/LV併用30例、UFT/LV不使用25例が登録され本療法を開始している。2014年2月現在、重篤な有害事象を認めず治療を継続している。UFT/LV併用3例、UFT/LV不使用1例でPRを認めた。UFT/LV併用30例の全生存期間中央値は10.8ヶ月、UFT/LV不使用25例の全生存期間中央値は8.27ヶ月であった。UFT/LV併用29例でCTLの誘導が確認された。(UFT/LV不使用の免疫応答は解析中。)
【結論】7種ペプチドワクチンカクテル療法の安全性および免疫応答が確認された。従来の化学療法とは異なり全生存期間の改善が期待される免疫療法として、更なる臨床試験を計画している。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:免疫療法

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