演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

進行再発大腸癌症例に対するBiweekly Cetuximab投与の安全性及び忍容性についての検討

演題番号 : O50-1

[筆頭演者]
小西 小百合:1 
[共同演者]
間中 大:1、西躰 隆太:1、濱洲 晋哉:1、吉野 健史:1、神頭 聡:1、金井 俊平:1、光岡 英世:1、工藤 亮:1

1:社会福祉法人京都社会事業財団京都桂病院消化器センター外科

 

(背景)
切除不能な進行・再発大腸癌に対してCetuximabの本邦にての使用は毎週投与(250mg/m2)の用法で承認されているが、海外にては隔週投与(500mg/m2)報告があり、同等な治療効果が得られ、重篤な有害事象も認められていない。また本邦におけるCetuximab隔週投与の使用成績の検討は充分にはされていない。
(目的)
当院にてCetuximab隔週投与を行った症例の安全性、忍容性につき検討した。
(対象・方法)
対象患者は2012年5月から2014年2月までの約1年9ヶ月間に進行・再発大腸癌患者かつK-RAS野生型の症例でCetuximab隔週投与を行った33例。
検討項目は年齢、性別、併用レジメン、相対用量強度(RDI)、治療成功期間(TTF)、奏効率(ORR)、病勢コントロール率(DCR)、有害事象の発生頻度と程度について。
(結果)
男性17例、女性16例。平均年齢64.7歳。C-mabのRDI中央値83.3%(95%Cl 77.8-88.7)平均83.2%。併用レジメンFOLFIRI 2例 CPT-11 3例 mFOLFOX6 24例 単独投与2例 sLV5Fu2 2例。治療ライン1次24例 2次2例 3次以降7例。TTF中央値88.1日(95%Cl 64.5-111.7) 。ORR 35.7%。DCR 67.9%。grade3以上の好中球減少9例(27%) 白血球上昇3例(9%) 下痢2例(6%)となり、Cetuximab関連の有害事象と考えられる皮膚症状のうちgrade3以上は7例(21%)に認めたが、2例は2週間の休薬にて、2例は4週間の休薬にて、1例は3週間休薬にて再開可能であった。更に2例は8週間休薬後減量し再開となった。またgrade1及び2の皮膚症状は31例(93.9%)に認めたがステロイド外用剤や内服抗生剤にて対応可能であった。またinfusion reactionを3例(9%)認め、全例1クール目に出現したが投薬中止にて軽快した。1例は2クール目以降治療継続し異常を認めていない。2例はレジメン変更となった。また入院加療を要した症例や治療関連死亡は認めなかった。
(結語)
Cetuximab隔週投与はそれぞれの治療ライン、併用レジメンにおいて高い相対用量強度が得られ、奏効率、腫瘍増殖抑制率、治療成功期間、ともに良好な数値を示した。またC-mab関連の有害事象と考えられる皮膚症状については適切な処置、休薬、減量で対処することで十分な投与量を保ちながら継続投与が可能あった。
以上からCetuximab隔週投与は安全性、忍容性ともに良好な治療成績が得られ、毎週投与と比べ有害事象において遜色なく同等の安全性、忍容性を示し、投与間隔の利便性の面からも有効な治療選択と考えられる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:分子標的治療

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