演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

佐賀県における肝がん対策を考える~看護学生の肝炎、肝がんに関する知識~

演題番号 : O4-1

[筆頭演者]
柴山 薫:1 
[共同演者]
神下 優:2、秋永 和之:3、梅﨑 節子:4

1:地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館看護部、2:佐賀大学医学部附属病院産婦人科、3:九州大学病院看護部、4:純真学園大学保健医療学部看護学科

 

緒言
佐賀県は、肝がん死亡率が全国ワースト1である。県内の肝がん対策の一つとして、肝炎ウイルス検査は重要とされ、近年CMやポスター、また肝炎コーディネーターを活用した啓発活動が積極的に行われている。当県の医療を担う看護学生も、肝炎、肝がんについて知っておくことが必要であり、今後、啓発活動の一端も担ってほしいと考える。そこで本研究では、看護学生の肝炎や肝がんに関する知識の程度を明らかにし、今後の看護学生への教育の在り方を検討することを目的とした。
方法
A看護学校の専門課程2年の学生76名を対象とし、自記式質問紙調査票を配布した。肝炎・肝がんに対する知識の自己評価を5件法とし、各々の知識の内容を自由記載とした。データは統計的に処理を行った。自由記載は類似した意味内容を持つものをカテゴリー化し、結果を研究者3名で検討し、妥当性の確保に努めた。
結果
知識の自己評価において、「肝炎について知っている」に関しては3.59±0.73点であり、「肝がんについて知っている」に関しては3.33±0.94点であった。肝炎に関する知識を分析すると、【ABCなど肝炎ウイルスの種類】【感染経路】【治療法】【転帰】【統計的内容】のカテゴリーが抽出された。肝がんに関する知識を分析すると、【原因】【症状】【治療法】【転帰】【統計的内容】のカテゴリーが抽出された。また、ほとんどの学生が、佐賀県が肝がん死亡率ワースト1であることを知り、また県内での肝炎ウイルス検査の啓発活動についても知っていた。
考察
ほとんどの学生が、佐賀県が肝がんワースト1であることや肝炎ウイルス検査の啓発活動について知っていたことは、県全体として肝がん対策の活動を行っている効果であると考える。また、肝炎に関しては、ウイルスの種類や感染経路を理解している者が多かった。将来医療者となる学生は、感染予防について正確な知識を学び、自己管理を行うことが必要であり、これらの知識は、臨床における感染予防の行動につながると考えられる。一方、肝がんに関しては、原因や症状、転帰は知っていても、早期発見や治療法についての知識は少なかった。肝がんは、肝炎の段階での早期発見により進行を防ぐことが可能なことや、適切な治療によりコントロール出来る疾病であることを理解してもらうよう教授することが必要である。

キーワード

臓器別:肝臓

手法別:がん看護

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