演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

転移性乳房外パジェット病に対する多剤併用化学療法(FECOM療法)

演題番号 : O37-4

[筆頭演者]
大芦 孝平:1 
[共同演者]
堤田 新:1、高橋 聡:1、並川 健二郎:1、田中 亮多:1、小俣 渡:1、山﨑 直也:1

1:独立行政法人国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科

 

【背景と目的】
転移性乳房外Paget病は非常に進行が速く予後不良であるが、症例数が少ないため、有効な治療法は確立していない。本研究は転移性乳房外Paget病に対する多剤併用化学療法(FECOM療法)の有効性を検討することを目的として行った。
【対象と方法】
国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科で、1997年5月から2012年11月に乳房外パジェット病と診断された194例のうち、転移に対する1次治療としてFECOM療法を受けた患者を対象とした。患者年齢、性別、転移臓器、治療回数、治療効果、治療に伴う副作用、予後を後ろ向きに検討した
【結果】
評価対象となったのは7症例だった(男性6例女性1例、年齢中央値79歳)。原発部位は陰嚢が5例、陰茎が1例、女性外陰が1例だった。原転移臓器はリンパ節が6例、肝臓が2例、骨が1例だった。治療開始時にRECISTの評価可能病変の条件を満たす転移巣を有したのは4例だった。7症例全体の治療回数中央値は3回だった。評価可能病変を有する4例全例で最良の治療効果はPRだった。評価可能病変を有さない3例も全例で腫瘍の縮小を認めた。全生存期間中央値は9.4ヵ月(2.6-7.9ヵ月)、無増悪生存期間中央値は6.5ヵ月(2.6-7.9ヵ月)、1年生存割合は42.8%(7例中3例生存)だった。副作用は7例中3例でグレード3の血液毒性を認めたが、発熱性好中球減少症を発症した患者はいなかった。副作用はいずれも一過性であり、副作用による死亡は無かった。
【考察】
今までに転移性乳房外パジェット病に対する全身化学療法の有効性についてのまとまった症例数の報告は存在せず、本研究の結果と比較することはできない。しかし7症例全てで腫瘍の縮小効果を認めたことから、FECOM療法は転移性乳房外パジェット病に対してある程度の有効性を持つと考えられた。

キーワード

臓器別:皮膚

手法別:化学療法

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