演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

爪部悪性黒色腫に対する至適切除範囲の後方視的検討

演題番号 : O37-2

[筆頭演者]
緒方 大:1 
[共同演者]
土田 哲也:1

1:埼玉医科大学皮膚科

 

本邦における爪部悪性黒色腫の発生率は白色人種に比べ高いことが知られている。近年、爪部悪性黒色腫においても他部位の悪性黒色腫と同様に原発巣の至適切除範囲は徐々に縮小方向に向かう傾向にある。しかしながら爪部悪性黒色腫に対しての標準治療は未だ確率されていないのが現状である。今回我々は爪部悪性黒色腫における臨床所見とTumor Thickness (TT)の相関、切除範囲による局所再発率、生存率に及ぼす影響について後方視的検討を行った。
当院で1985年4月から2014年3月の30年間に診断・切除した爪部メラノーマ症例21例を対象とし、術前の臨床所見・ダーモスコピー所見と切除後の病理組織学的所見を比較し、原発巣における局所再発率と全生存率を算出した。
年齢は45歳から85歳(年齢中央値:67歳)で、男性10例、女性11例であった。21例をダーモスコピー所見を含む臨床所見から4つのグループに分類した。
21例中7例はearly stage (in situ)、1例はmiddle stage (tumor thickness≦2mm)、10例はprogressive stage (tumor thickness>2mm)、3例はbone invasion stageに分類された。指切断が21例中15例と最も多く行われ、骨膜上での切除と全層植皮術が残りの6例に行われていた。それぞれの術式において観察期間中の局所再発は認めなかった。今回の検討においてはin situ病変や早期の浸潤病変に関しては指温存が可能であることが示唆されたが、今後標準的な切除範囲の確立のための前向き臨床試験が必要であると考える。

キーワード

臓器別:皮膚

手法別:手術療法

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