演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

modified Glasgow prognostic scoreは切除不能膵癌において予後予測に有用である

演題番号 : O32-5

[筆頭演者]
今岡 大:1 
[共同演者]
水野 伸匡:1、肱岡 範:1、原 和生:1、田近 正洋:2、田中 努:2、石原 誠:2、輿儀 竜治:1、堤 英治:1、藤吉 俊尚:1、佐藤 高光:1、清水 泰博:3、丹羽 康正:2、山雄 健次:1

1:愛知県がんセンター中央病院消化器内科、2:愛知県がんセンター中央病院内視鏡部、3:愛知県がんセンター中央病院消化器外科

 

<背景>心疾患や腫瘍疾患など、さまざまな疾患において炎症マーカーが予後因子となりうることが示されている。McMillan DCらは炎症マーカーであるCRPと栄養状態の指標である血清アルブミン値(Alb)とを組み合わせたmodified Glasgow prognostic score (mGPS)を提唱し、様々な癌腫において有用な予後因子であることを報告している1, 2
<目的>切除不能膵癌におけるmGPSの予後因子としての有用性を検証すること。
<方法>対象は2001年2月から2013年12月までの間に当院へ入院となった、病理学的に浸潤性膵管癌の診断が得られている切除不能膵癌670例。mGPSはMcMillan DCらの報告に基づいて[CRP ≤ 1.0mg/dl; score 0, CRP > 1.0mg/dlかつAlb ≥ 3.5g/dl; score 1, CRP > 1.0mg/dlかつAlb < 3.5g/dl; score 2]と分類した。
<結果>切除不能膵癌670例におけるmGPSの内訳は[score 0; 495例, score 1; 147例, score 2; 28例]であった。生存期間中央値はscore 0群では11.4ヶ月であったが、score 1群では5.3ヶ月、score 2群では3.6ヶ月であり、scoreが高くなるにつれて、予後は有意に不良であった(一般化Wilcoxon検定, score 0 vs. 1; p=<0.001, score 1 vs. 2; p=0.007)。各群における1年生存率は、score 0群で46.2%、score 1群で27.8%、score 2群では19.3%であった。Cox比例ハザードモデルを用いて、年齢、遠隔転移の有無、化学療法の各因子について調整後の、mGPS score 0群に対するハザード比は、score 1の場合は1.70(p<0.001, 95%信頼区間: 1.34-2.15)、score 2の場合では2.44(p<0.001, 95%信頼区間: 1.53-3.90)であった。
<まとめ>今回われわれの検討により、mGPSは切除不能膵癌においても有用な予後予測因子であることが示された。
<参考文献>
1. McMillan DC, et al. Evaluation of an inflammationbased prognostic score (GPS) in patients undergoing resection for colon and rectal cancer. Int J Colorect Dis 2007; 22: 881- 6.
2. Proctor MJ, et al. An inflammation-based prognostic score (mGPS) predicts cancer survival independent of tumor site: A Glasgow inflammation outcome study. Br J Cancer 2011; 104: 726-34.

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:化学療法

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