演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

膵癌の治療方針決定におけるFDG-PETの有用性

演題番号 : O31-3

[筆頭演者]
生田 義明:1 
[共同演者]
江藤 二男:1、甲斐田 剛圭:1、田浦 尚宏:1、松下 弘雄:1、西村 卓祐:1、下川 恭弘:1、木村 正美:1、馬場 秀夫:2

1:健康保険 人吉総合病院消化器外科、2:熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科

 

【目的】画像診断の進歩や外科手術および術後管理の安全性の向上にかかわらず、膵癌の長期成績はいまだに十分な改善は得られていない。膵癌の治療成績向上のためには、小病変の鑑別や早期発見が最も有効である。膵癌の治療方針決定に対する18F-fluorodeoxyglucose Tositron Tomography (FDG-PET)の有用性について検討した。【対象と方法】2007年4月から2011年3月までにFDG-PETを施行された膵疾患203例においてFDG-PETの良悪性診断能を検討した。さらに、膵癌患者143例において臨床病理学的諸因子とSUV-maxの比較検討を行った。【結果】SUV-maxのカットオフ値を2.5とすると、同時期にFDG-PETを施行した膵疾患203例中143例がPET陽性と判定され、良悪性診断に対するFDG-PETの感度は88%、特異度は79%であった。膵癌患者143例の背景は、年齢67.5±10歳、男女比は88:55であった。原発巣の占拠部位は頭部62例、体部49例、尾32例であった。治癒切除は50例に行い、93例は非切除例であった。FDG-PET 検査の結果は、128例(89.5%)がPET陽性であり、15例(10.5%)がPET陰性であった。肝転移は45例に認め、43/45例(95.6%)がPET陽性であった。臨床病理学的因子とSUV-max の検討では、CEA上昇、腫瘍径2㎝以上、M(+)、A(+)、非切除症例で、原発巣のSUV-maxが有意に上昇していた。腫瘍径2㎝以下のTS1膵癌でも13/19例(68.4%)はPET陽性であった。多変量解析によりSUV-maxは膵癌の独立した予後因子として抽出され、原発巣のSUV-maxが2.5未満の群では2.5以上の群に比べ有意に生存期間の延長が認められた。【結語】FDG-PETは膵疾患の良悪性の診断、膵癌の病理学的進行度、遠隔転移の有無の評価、膵癌の予後予測に有効なモダリティである。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:診断

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